【英文法#2】be動詞の使い方

英語の「be動詞」は、「〜です」「〜にいます」「〜の状態です」といった意味をもつ、英語の基本中の基本となる動詞です。
日本語では「〜です」として訳されることが多いですが、英語では be動詞が主語に応じて形が変化します。
このレッスンでは、be動詞の現在形「am / is / are」の使い方と意味、語順の作り方、否定・疑問の形、そして日常会話での応用について、わかりやすく解説します。
1. be動詞の基本
1-1. be動詞とは?
be動詞は、文の主語が「どういう存在なのか」「どこにいるのか」「どんな状態か」などを表すときに使われる特別な動詞です。
日本語に訳すと「〜です」「〜にいる」などになりますが、意味の中心は「イコール(=)」です。
- I am a student.(私は学生です)→「I = a student」
- She is happy.(彼女は幸せです)→「She = happy」
このように、be動詞は主語と補語をつなぐ「=」の役割を果たします。
1-2. 主語による形の変化
be動詞は主語によって次のように形が変わります。
主語 | be動詞の形 | 例文 |
---|---|---|
I | am | I am a teacher.(私は先生です) |
he / she / it | is | He is my brother.(彼は私の兄です) |
you / we / they | are | They are happy.(彼らは幸せです) |
これは英語の「主語と動詞の一致(主語に合わせて動詞が変化する)」という重要なルールです。
英語学習では、この「主語によってbe動詞の形が変わる」という点が最初のつまずきポイントになりやすいので、表を丸ごと覚えておくと安心です。
2. be動詞の用法解説
be動詞の役割はとても広く、文によって「状態」「存在」「応答」など、いくつかの異なる使い方があります。
ここでは、英語初学者がまず理解すべきbe動詞の代表的な使い方を解説します。
2-1. 「〜である」:主語の状態や性質を表す
これは最もよく使われる用法で、主語がどんな人・物なのか、あるいはどんな状態にあるのかを説明します。
このとき、be動詞の後ろには名詞や形容詞が来て、主語の正体や性質を補足します。
- I am a teacher.(私は教師です)
主語「I」に対して、be動詞 am が使われています。
a teacher は名詞で、主語「I」が何者か(職業)を表しています。
2-2. 「〜にいる・ある」:場所や存在を表す
be動詞は、人や物がどこに「存在しているか」「いるのか」を表すこともできます。
このとき、be動詞の後ろには場所を表す前置詞句(at school / on the desk など)が続きます。
また、存在する場所を表すのが目的なので、人だけでなく物(it, the pen など)も主語になります。
- He is at home.(彼は家にいます)
「at home」は「家に」という場所を表す前置詞句です。
be動詞 is は、主語と「場所」を結びつけており、「He = at home(彼の居場所)」という関係となっています。
2-3.「Yes / No」での応答や返答に使われる
会話の中で、相手の質問に簡潔に答えるときにも be動詞が使われます。
このときは、主語とbe動詞だけで文を作ることができ、状況に応じて肯定・否定の返事になります。
- Are you hungry?(お腹空いてる?)
→ Yes, I am.(はい、空いています)
→ No, I’m not.(いいえ、空いていません)
3. 否定文の作り方
be動詞を使った文を否定文にするには、be動詞の直後に not を入れるだけでOKです。
do / does などの助動詞は必要ありません。
- She is busy. → She is not busy.(彼女は忙しくない)
また、基本的に否定文は短縮形で表すのが自然です。
- is not → isn’t
- are not → aren’t
- am not は短縮不可 → I’m not
4. 疑問文の作り方
be動詞を使った文を疑問文にするときは、be動詞を主語の前に移動させます。
- You are a student. → Are you a student?(あなたは学生ですか?)
例文のように、疑問文では主語とbe動詞の位置を入れ替えるだけで質問文になります。
返答には、主語と対応するbe動詞を使うのがポイントです。
- Are you a student? → Yes, I am. / No, I’m not.
- Is she a student? → Yes, she is. / No, she isn’t
5. まとめ
- be動詞は「〜です」「〜にいる」「〜の状態である」ことを表す動詞で、主語によって形が変わる(am / is / are)。
- 補語には 名詞・形容詞・前置詞句(場所) などが来る。
- 否定文は「be動詞 + not」、疑問文は「be動詞 + 主語」の語順にする。
- 短縮形(I’m / she’s / isn’t / aren’t)は、会話で非常に一般的。
- be動詞の正しい使い分けは、英語の「主語と動詞の一致」の基本でもある。