【英語フレーズ#20】道の混雑や交通状況を話す

目的地に向かう途中で渋滞に巻き込まれたり、交通状況が気になったりすることはよくあります。
そんなとき、英語で「道が混んでいる」「事故があったらしい」「時間がかかりそう」といった状況を表現できると、遅刻によるトラブルを回避できます。
このレッスンでは、交通状況について話すときに使えるフレーズを取り上げ、道路の混雑、遅延の理由、時間の見積もりなどを表現する方法を学びます。
会話例

Sorry I’m late. The traffic is really bad this morning.
遅れてごめんね。今朝は道路がすごく混んでたんだ。

No problem. Was there an accident or something?
大丈夫だよ。事故か何かあったの?

Yeah, I heard there was a car crash on the highway.
うん、高速道路で事故があったって聞いたよ。

That explains it. How long did it take you to get here?
それでか。ここまでどのくらいかかったの?

Almost an hour. Normally it takes half that time.
1時間くらい。普段はその半分で来られるんだけどね。

Wow, that’s rough. Let’s get some coffee to relax.
うわ、それは大変だったね。コーヒー飲んで落ち着こう。
会話のポイント解説
1. 交通状況を説明する表現:The traffic is really bad.
「交通が混んでいる」という状態を表す基本的な表現が “The traffic is bad.” です。
ここに副詞 really(本当に)、so(とても)、terribly(ひどく)などを加えることで、状況の深刻さや感情を込めることができます。
- The traffic is really bad today.(今日は本当に渋滞がひどい)
- The traffic is so heavy on Fridays.(金曜日はすごく交通量が多い)
traffic は不可算名詞(数えられない名詞)なので、a traffic や many traffics のようには言えません。
bad traffic という「形容詞+名詞」の組み合わせはOKですが、基本的には “the traffic is bad”とするのが英文としては自然です。
2. 原因をたずねる表現:Was there an accident or something?
相手の遅れや交通の混雑について、「何かあったの?」と尋ねたいときに使えるのがこのフレーズです。
“Was there an accident or something?” は、直訳すると「事故か何かあったの?」となり、“or something” をつけることで語調が柔らかくなります。
- Was there a delay or something?
(遅延か何かありましたか?) - Was there construction on the road or something?
(道路で工事か何かあったの?)
3. 情報を伝えるときの言い方:I heard there was a car crash.
「〜と聞きました」という情報の伝達には、“I heard ~” がよく使われます。口語では “that” を省略して、“I heard there was ~” のような形で話すのが自然です。
- I heard the train was canceled.
(電車が運休したって聞いたよ) - I heard there was an accident on the freeway.
(高速道路で事故があったって聞いた)
“I heard there was ~” のように、“there is/was” 構文を使うと、「〜があった・ある」という情報を簡単に表現できます。
4. 相手の説明に対するリアクション:That explains it.
“That explains it.” は、「なるほど、それでわかった」「それが理由だったのか」と相手の説明に納得したときに使う表現です。
たとえば、交通の遅れについての理由を聞いて「納得した」と返したいときにぴったりです。
- Oh, that explains the delay.(なるほど、それで遅れたのね)
- That explains why you were late.(あなたが遅れた理由がわかったよ)
ポイントとして、“That explains it.”は、explain を主語 that(それ) が受けて、「そのことが〜を説明している」という意味になります。
5. 移動にかかった時間をたずねる構文
「〜するのにどれくらいかかりましたか?」という時間を尋ねる表現で、日常でも頻出する便利な構文です。
【構文】How long did it take + 人 + to + 動詞の原形
この構文では「主語」は it 、時間がかかる対象は「人」、かかった行動は「to + 動詞」という形でつながります。
- How long did it take you to get to the airport?
(空港までどれくらいかかりましたか?) - How long does it take to drive to the city center?
(市内中心部まで車でどれくらいかかりますか?)
返答の際は、以下のように言います。
- It took me about 40 minutes.
(約40分かかりました) - Normally it takes just 20 minutes.
(普段はたった20分なんですが)
まとめ
- The traffic is really bad.:交通状況が非常に悪いときに使える定番フレーズ。
- Was there an accident or something?:やわらかく原因を尋ねる便利な表現。
- I heard there was a car crash.:「〜と聞きました」と情報を伝える言い回し。
- That explains it.:「なるほど、それでか」という共感・納得のリアクション。
- How long did it take you to get here?:移動時間を尋ねる自然な質問表現。