英語では、「〜がある」「〜がいる」と言いたいとき、主語を前に出すのではなく there is / there are という構文を使います。
この表現は、物や人の存在を伝えるときに非常に便利で、日常英会話でもよく登場します。
このレッスンでは、there is / there are の基本的な使い方、数や種類による形の違い、疑問文・否定文への変化について学んでいきます。
1. there is / there are の構文とルール
英語では「ある・いる」といった存在の表現に、次のような構文を使います:
- There is + 単数名詞(または不可算名詞)
- There are + 複数名詞
この there is / there are 構文により、「どこに・何があるのか/いるのか」を表現できます。
- 「机の上に本がある」→ There is a book on the desk.
- 「箱の中におもちゃがある」→ There are toys in the box.
ポイントとして、there は「そこに」という意味ではなく、構文上の形式主語として使われます。
実際の主語は、is / are の後に来る名詞となります。
2. 平叙文の作り方:「存在」を伝える基本構文
英語では、存在を伝えるときに「There is / There are + 名詞 + 場所(前置詞句)」の語順で表します。
このとき、動詞の is / are は、後ろの名詞の数(単数か複数か)に合わせて変化します。
- There is a cat in the room.
(部屋に猫が1匹いる) - There are five chairs around the table.
(テーブルの周りに椅子が5脚ある)
文の主語は、a cat や five chairs となります。there はあくまで形式主語です。
3. 疑問文の作り方:be動詞を前に出す
疑問文を作りたいときは、is / are を文頭に出すだけでOKです。語順の変更だけで簡単に疑問文が作れます。
- Is there a restroom here?(ここにトイレはありますか?)
- Are there any questions?(何か質問はありますか?)
答え方:
- Yes, there is. / No, there isn’t.
- Yes, there are. / No, there aren’t.
4. 否定文の作り方は2パターン
not を使う場合は There isn’t / There aren’t となります。
また、「no + 名詞」 の言い方も一般的ですが、こちらは少し強い否定のニュアンスになります。
not を使うパターン
- There isn’t a computer in the room.
(部屋にはコンピューターがない) - There aren’t any pencils in the drawer.
(引き出しの中に鉛筆は1本もない)
no + 名詞 を使うパターン
- There is no milk left.
(牛乳がまったく残っていない) - There are no buses after 11 p.m.
(午後11時以降バスはない)
5. まとめ
- there is / there are は「〜がある/〜がいる」と言いたいときの基本構文。
- 単数・不可算名詞 → there is / 複数名詞 → there are
- 疑問文は be動詞を文頭に出す:Is there ~? / Are there ~?
- 否定文は there isn’t ~ / there aren’t ~ または there is no ~
- 主語は is / are の後に来る名詞。そこに注意して動詞を選ぶ。
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