初級文法

【英文法#13】there is / there are の使い方

image
青葉

英語では、「〜がある」「〜がいる」と言いたいとき、主語を前に出すのではなく there is / there are という構文を使います。

この表現は、物や人の存在を伝えるときに非常に便利で、日常英会話でもよく登場します。

このレッスンでは、there is / there are の基本的な使い方、数や種類による形の違い、疑問文・否定文への変化について学んでいきます。

there is / there are の構文とルール

英語では「ある・いる」といった存在の表現に、次のような構文を使います:

  • There is + 単数名詞(または不可算名詞)
  • There are + 複数名詞

この there is / there are 構文により、「どこに・何があるのか/いるのか」を表現できます。

  • 「机の上に本がある」→ There is a book on the desk.
  • 「箱の中におもちゃがある」→ There are toys in the box.

ポイントとして、there は「そこに」という意味ではなく、構文上の形式主語として使われます。

実際の主語は、is / are の後に来る名詞となります。

例文と解説

There is a book on the desk.(机の上に本が1冊ある)

book は可算名詞で単数形なので、There is を使用。「on the desk」は場所を示す前置詞句です。主語は a book なので、be動詞は is を使います。

There are three pens in the case.(ケースの中にペンが3本ある)

pens は複数形なので、There are を使います。three は数を表す語で、主語 pens を修飾しています。「in the case」は場所の前置詞句です。

There is some water in the glass.(グラスの中に水が少しある)

water は不可算名詞なので、単数扱いとして There is を使用。some は「いくらかの」の意味で不可算名詞に使われます。

Is there a problem?(問題がありますか?)

疑問文では be動詞(ここでは is)を文頭に置きます。a problem は単数名詞なので is を使用します。

There are no people in the room.(部屋には誰もいない)

no people は否定を表す表現。「no + 複数名詞」は「〜が一人もいない」の意味です。people は複数扱いの名詞なので、There are を使います。

文法のポイント解説

肯定文の作り方:「存在」を伝える基本構文

英語では、存在を伝えるときに「There is / There are + 名詞 + 場所(前置詞句)」の語順で表します。

このとき、動詞の is / are は、その後ろの名詞の数(単数か複数か)に合わせて変化します。

  • There is a cat in the room.(部屋に猫が1匹いる)
  • There are five chairs around the table.(テーブルの周りに椅子が5脚ある)
注意点

文の主語は、a cat や five chairs となります。there はあくまで形式主語です。

疑問文の作り方:be動詞を前に出すだけ

疑問文にしたいときは、is / are を文頭に出すだけでOKです。語順の変更だけで簡単に疑問文が作れます。

  • Is there a restroom here?(ここにトイレはありますか?)
  • Are there any questions?(何か質問はありますか?)

答え方:

  • Yes, there is. / No, there isn’t.
  • Yes, there are. / No, there aren’t.

否定文の作り方:「〜がない」を表す2つのパターン

not を使う場合は There isn’t / There aren’t となります。

また、no + 名詞 を使う言い方も一般的ですが、not よりも少し強い否定のニュアンスになります。

not を使うパターン

  • There isn’t a computer in the room.(部屋にはコンピューターがない)
  • There aren’t any pencils in the drawer.(引き出しの中に鉛筆は1本もない)

no + 名詞 を使うパターン

  • There is no milk left.(牛乳がまったく残っていない)
  • There are no buses after 11 p.m.(午後11時以降バスはない)

まとめ

  • there is / there are は「〜がある/〜がいる」と言いたいときの基本構文。
  • 単数・不可算名詞 → there is / 複数名詞 → there are
  • 疑問文は be動詞を文頭に出す:Is there ~? / Are there ~?
  • 否定文は there isn’t ~ / there aren’t ~ または there is no ~
  • 主語は is / are の後に来る名詞。そこに注意して動詞を選ぶ。

記事URLをコピーしました