#54 顧客との契約条件を確認する時の表現|英語のビジネスフレーズ

ビジネスの現場では、顧客との契約条件を正確に確認することが非常に重要です。
料金、期間、支払い方法、提供内容など、細かい点の認識が一致していないと、後々トラブルにつながる可能性があります。
英語で契約内容を確認する際は、「誤解を防ぐための質問」「相手の言葉を確認するための言い換え」「不明点を明確化する表現」が鍵になります。
ここでは、顧客との契約条件を確認する時に役立つ英語フレーズや文法のポイントを解説していきます。
会話例

Thank you for meeting with me today. Before we finalize the contract, I’d like to go over a few details.
(本日はお時間ありがとうございます。契約を確定する前に、いくつか詳細を確認したいです)

Of course. What would you like to clarify?
(もちろんです。どの点をご確認したいですか?)

First, could you confirm the duration of the contract? Is it for six months or one year?
(まず、契約期間を確認してもよろしいですか?6ヶ月契約でしょうか、それとも1年契約でしょうか?)

It’s a one-year contract, with the option to renew.
(1年契約で、更新のオプションがあります)

Thank you. And regarding the payment terms, will the invoice be issued monthly?
(ありがとうございます。それから支払い条件についてですが、請求書は毎月発行されますか?)

Yes, we issue invoices at the beginning of each month.
(はい、毎月初めに請求書を発行します)

Lastly, I want to make sure the scope includes system maintenance and customer support.
(最後に、契約範囲にシステムの保守とカスタマーサポートが含まれているか確認したいです)

Yes, both are included. If you need additional services, we can discuss that separately.
(はい、どちらも含まれています。追加サービスが必要な場合は別途ご相談いただけます)

Thank you for the clarification. That covers everything on my side.
(ご確認ありがとうございます。こちらからは以上です)
1. 契約内容の確認を切り出す
契約内容の話を始める際には、ストレートに「質問があります」と切り出すよりも、控えめな言い方にすると印象が大きく変わります。
- I’d like to go over a few details.
(いくつか詳細を確認したいです)
“go over” は「~を一通り確認する・見直す」という表現です。契約書だけでなく、報告書・企画書・プレゼン内容の確認にも使えます。
他には以下のような言い換えもできます。
- I’d like to review some key points.
(何点かの重要なポイントを確認したいです) - I’d like to double-check a few conditions.
(いくつかの条件を再確認したいと思います)
どれもフォーマルで、ビジネスシーンに適した言い回しです。
2. 契約期間を確認する
契約のトラブルで多いのが、契約期間の勘違いです。
期間については曖昧なままにせず、しっかりと確認する必要があります。
- Could you confirm the duration of the contract?
(契約期間を確認してもよろしいですか?)
“confirm” は「確認する」を意味する動詞で、ここでは「正確な情報が欲しい」というニュアンスも含まれています。
続けて選択肢を提示すると、相手も答えやすくなります。
- Is it for six months or one year?
(6ヶ月契約ですか、それとも1年契約ですか?)
数字を絡めた質問は具体的な答えを引き出せるため、契約期間の確認には必須です。
3. 支払い条件を確認する
契約内容の確認で特に重要なのが、支払い条件です。トラブルに発展しやすい部分なので、丁寧かつ具体的に確認する必要があります。
- Regarding the payment terms, will the invoice be issued monthly?
(支払い条件についてですが、請求書は毎月発行されますか?)
“Regarding ~” は「〜についてですが」という導入表現で、話題を切り替えるときや、契約の各項目を順番に確認したいときに便利です。
また、“will the invoice be issued ~”(請求書は発行されますか?)は、請求書に関するフォーマルな表現です。
支払条件の行き違いを防ぐため、頻度(monthly / quarterly / annually)も確認することが大切です。
4. 契約範囲を確認する
「何が含まれているのか」「どこまで対応してもらえるのか」など、契約条件の核となる契約範囲を確認するときは、誤解が起きないよう、以下のような表現を使います。
- I want to make sure the scope includes system maintenance and customer support.
(契約範囲にシステム保守とサポートが含まれるか確認したいです)
“scope” は「契約の範囲・内容」を指す重要用語で、IT・コンサル・制作など幅広い業界で使われます。
“I want to make sure ~” は「念のため確認したい」という丁寧な言い方で、相手を責めている印象を与えずに質問ができます。
まとめ
- I’d like to go over a few details.
→ 契約内容の確認を丁寧に始めるための導入表現。 - Could you confirm the duration of the contract?
→ 契約期間の誤解を防ぐために使えるフォーマルで正確な質問。 - Regarding the payment terms, ~
→ 支払い条件の話題を切り替えるときに便利なフレーズ。 - I want to make sure the scope includes ~.
→ 契約範囲の誤解を避けるための確認フレーズ。




