関係代名詞の基本|2つの文をつなげる便利な表現

英語では、2つの文をつなげて「〜する人」「〜であるもの」といった説明を加えたいときに 関係代名詞を使います。
関係代名詞を使うことで、文を短く自然にまとめられるようになります。
今回は、関係代名詞の基本的な役割と使い方、代表的なパターンを例文とともに解説します。
1. 関係代名詞の基本ルール
関係代名詞は、2つの文を1つにまとめる接着剤のような役割を持っています。
例えば、次のような2つの文があります。
- This is the man. He helped me.
(この人です。彼が私を助けてくれました)
この2文を関係代名詞を使ってまとめると、以下のようになります。
- This is the man who helped me.
(この人が私を助けてくれた人です)
関係代名詞 who が「he = the man」をつなぐことで、1つのスッキリした文になります。これが関係代名詞の基本的な働きです。
2. 関係代名詞の種類と役割
関係代名詞は様々な種類があり、先行詞によって使い分けます。
2-1. who / that:人を説明する
- The girl who is singing is my sister.
(歌っている少女は私の妹です) - He is the man that won the prize.
(彼がその賞を受賞した人です)
who は人専用の関係代名詞です。that は人にも物にも使えるため、会話では that を使うケースが多いです。
2-2. which / that:物や動物を説明する
- This is the book which I bought yesterday.
(これは私が昨日買った本です) - The dog that lives next door is very friendly.
(隣に住んでいる犬はとても人懐っこいです)
which は物や動物に使います。that は幅広く使えるので柔軟な表現ができます。
2-3. whose:「〜の」と所有を表す
- She is the woman whose car was stolen.
(彼女は車を盗まれた女性です) - This is the student whose father is a doctor.
(この子はお父さんが医者の生徒です)
関係代名詞 whose は「誰の〜」を説明するときに使います。
2-4. where / when:場所・時間を説明する
- This is the house where I was born.
(ここは私が生まれた家です) - 2000 was the year when we first met.
(2000年は私たちが初めて出会った年です)
場所は where、時間は when を使います。
3. 制限用法と非制限用法
関係代名詞には説明の仕方に2つのパターンがあります。
3-1. 制限用法(限定して説明する)
文の意味を特定するために必要不可欠な情報を加えます。
- The students who study hard will pass the exam.
(一生懸命勉強する学生が試験に合格するだろう)
例文では「誰が合格するのか」を限定しているため、この部分がないと意味が曖昧になります。
3-2. 非制限用法(補足的に説明する)
文の核心には関係しない追加情報を付け足す場合に使います。必ずカンマを使うのがルールです。
- My brother, who lives in Tokyo, is a doctor.
私の兄は、東京に住んでいて、医者です。
「兄」が誰なのかはすでに分かっており、「東京に住んでいる」という情報を補足しています。
また、非制限用法では that は使えないので注意しましょう。
- × My brother, that lives in Tokyo, is a doctor.
- ○ My brother, who lives in Tokyo, is a doctor.
4. 関係代名詞を省略できる場合
会話では、関係代名詞を省略できることがあります。
- This is the book (which) I bought yesterday.
(これは私が昨日買った本です)
→ which は省略可能。
ただし、省略できるのは「関係代名詞が目的語のとき」だけです。主語になっている場合は省略できません。
- The man who helped me is kind.
(私を助けた男性は親切だ)
→ この場合は who を省略できない。
5. まとめ
- 関係代名詞は2つの文をつなげて「〜する人」「〜であるもの」を表す。
- who / that → 人を説明
- which / that → 物や動物を説明
- whose → 所有関係を表す
- where / when → 場所・時間を表す
- 制限用法=必要情報、非制限用法=補足情報(カンマ必須、that 不可)
- 関係代名詞は 目的語のときに省略可能。