文法

【英文法#32】再帰代名詞

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Izumi

英語には「〜自身」「自分で」という意味を表す再帰代名詞があります。

主語と目的語が同じ人・物を指すときに使われ、「自分自身に向けた行為」や「強調表現」を表すことができます。

今回は、再帰代名詞の基本的な形と使い方、そして注意点を解説します。

1. 再帰代名詞の基本

再帰代名詞は主語と目的語が同じときに使い、「誰に対して動作が向かっているのか」を明確に示す役割を持ちます。

例えば「私は自分を責めた」と言うとき、動作の対象は「自分自身」です。英語ではこの「自分自身」を表すのに再帰代名詞を使います。

そして、再帰代名詞は「代名詞 + self(単数) / selves(複数)」の形で作られます。

人称代名詞再帰代名詞意味
Imyself私自身
youyourselfあなた自身
hehimself彼自身
sheherself彼女自身
ititselfそれ自体
weourselves私たち自身
you (複数)yourselvesあなたたち自身
theythemselves彼ら/彼女ら自身

2. 主語と目的語が同じときに使う

再帰動詞の最も基本的な使い方は、主語と目的語が同じ人物や物を指すときです。

  • She looked at herself in the mirror.
    (彼女は鏡の中の自分を見た)
  • I cut myself while cooking.
    (料理中に自分を切ってしまった)

ここで、もし再帰代名詞を使わずに “She looked at her.” とすると、「彼女は別の女性を見た」という意味に変わってしまいます。

つまり、再帰代名詞を使うことで「行為が自分自身に向かっている」ことを明確に示すことができます。

3. by oneself(〜ひとりで)

再帰代名詞は “by oneself” の形で、「一人で」「自分で」という意味になります。one の部分には、主語に対応する代名詞が入ります。

  • He did his homework by himself.
    (彼は一人で宿題をした)
  • I traveled to Paris by myself.
    (私は一人でパリに旅行した)

この “by oneself”は、会話でもよく使われる表現です。「誰の助けも借りずに」というニュアンスが含まれるので、「自分の力だけでやった」という意味を出したいときに便利です。

4. 強調のための再帰代名詞

再帰代名詞は「〜自身が」「まさに〜」という強調の役割でも使えます。

  • The president himself attended the meeting.
    (大統領自身が会議に出席した)
  • I made this cake myself.
    (このケーキは私が自分で作った)

この場合の再帰代名詞は「ほかの誰でもなく、その人自身が」という強いニュアンスを出します。

5. まとめ

  • 再帰代名詞は「代名詞 + self / selves」の形で「〜自身」を表す。
  • 主語と目的語が同じときに使う(例:I hurt myself.)。
  • by oneself で「一人で」「自分で」という意味になる。
  • 強調にも使える(例:I did it myself.)。
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