【英文法#36】疑問詞の応用表現

英語の疑問詞(who, what, when, where, why, how)は、基本的な質問文を作るときによく使われます。
しかし実際の会話では、単純に “Who is he?”(彼は誰?)と聞くだけでなく、「どうしたらいいかわからない」「どこへ行っても〜」 のように応用的な形がよく使われます。
ここでは、疑問詞の応用的な使い方を例文とともに詳しく解説していきます。
1. 疑問詞のおさらい
まず、基本の疑問詞とその意味を確認しておきましょう。
疑問詞 | 意味 | 例文 |
---|---|---|
who | 誰 | Who is she?(彼女は誰ですか?) |
what | 何 | What is this?(これは何ですか?) |
when | いつ | When is your birthday?(誕生日はいつですか?) |
where | どこ | Where do you live?(どこに住んでいますか?) |
why | なぜ | Why are you late?(なぜ遅れたのですか?) |
how | どうやって / どのように | How do you study English?(どうやって英語を勉強していますか?) |
このように英語の疑問詞は、Yes/No 疑問文とは異なり、「内容」に焦点を当てた具体的な疑問文を作ります。
次は、応用的な疑問詞表現を学んでいきましょう。
2. 疑問詞 + to 不定詞
疑問詞に「to + 動詞の原形」を組み合わせると、「〜する方法」「〜すべきこと」という意味になります。
- I don’t know what to say.
(何を言えばいいかわからない) - Please tell me how to get to the station.
(駅までどう行けばいいか教えてください)
「疑問詞 + to 不定詞」は、疑問詞節を名詞的に言い換えたものです。
そのため、間接疑問文(名詞節として他の文に組み込まれた疑問文)のように使うことができ、会話でとても便利です。
3. 疑問詞 + ever(whoever, whatever など)
「疑問詞 + -ever」の形にすると、「誰でも」「何でも」「どこでも」「いつでも」などの意味を持つようになります。
- Whoever calls, don’t open the door.
(誰が電話してきても、ドアは開けないで) - Wherever you go, I’ll be with you.
(あなたがどこに行っても、一緒にいるよ) - Whatever happens, don’t give up.
(何があっても、諦めないで)
このように疑問詞に -ever をつけると、「無条件」「全面的」 という意味合いが加わります。
書き言葉だけでなく、スピーチや日常会話でもよく使われる表現です。
4. 疑問詞を使った間接疑問文
疑問詞を使って直接質問する以外にも、「〜なのかどうか」「〜なのか知っている?」という間接的な表現も疑問詞で作ることができます。
これは間接疑問文と呼ばれ、「疑問詞 + 主語 + 動詞」の語順となります。助動詞を前に出す、通常の疑問文の語順とは異なる点に注意です。
- I wonder where he is.
(彼がどこにいるのか不思議だ) - Do you know what this means?
(これが何を意味するのか知っていますか?)
実際の会話では、疑問詞をそのまま文中に組み込むことがよくあります。疑問詞を用いた間接疑問文は、柔らかい質問や推測を表すときに便利です。
5. How のバリエーション
疑問詞の中でも how は応用範囲が特に広く、他の語と組み合わせることで「期間」「距離」「程度」「頻度」などを具体的に尋ねることができます。
- How long ~?(どのくらいの期間)
- How far ~?(どのくらいの距離)
- How often ~?(どのくらいの頻度)
- How much ~?(どのくらいの値段/量)
- How many ~?(どのくらいの数)
例文でも確認してみましょう。
- How long will you stay in Paris?
(パリにどのくらい滞在する予定ですか?) - How far is it from here to the station?
(ここから駅までどのくらいの距離ですか?) - How often do you go shopping?
(どのくらいの頻度で買い物をしますか?) - How much does it cost?
(それはいくらかかりますか?) - How many friends do you have?
(友達は何人いますか?)
このように疑問詞 How は、質問の範囲を具体的にする役割があります。
6. まとめ
- 疑問詞は who / what / when / where / why / how が基本。
- 疑問詞 + to 不定詞 → 「〜すべきか」「〜する方法」を表す。
- 疑問詞 + ever → 「誰でも」「どこでも」「何でも」と無条件・強調のニュアンス。
- 疑問詞を使った間接疑問文 → 「〜なのかどうか」を表現(語順は疑問文にしない)。
- How のバリエーション → 「期間・距離・頻度・数・量・値段」を具体的に尋ねられる。