初級文法

Lesson 05|疑問文の作り方

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青葉

英語で「〜ですか?」「〜しますか?」と質問するとき、日本語では語尾を上げたり「か?」を付けたりするだけで疑問文になりますが、英語では語順を変える必要があります。

この語順ルールが理解できていないと、せっかくの単語や表現が伝わらないこともあります。

このレッスンでは、英語の疑問文の基本構造を丁寧に整理しながら、「be動詞」「一般動詞」「助動詞」「疑問詞(wh-)」の使い方を例文で確認していきます。

疑問文の種類

英語の疑問文には大きく分けて2つのタイプがあります。それぞれ、使われる語順や助動詞、文法的な仕組みが異なります。

  • Yes/No疑問文:答えが Yes または No になる質問
  • 疑問詞を使った疑問文:what, who, where などの疑問詞で始まる質問

Yes/No疑問文(イエス・ノーで答えられる疑問文)

Yes/No疑問文とは、「はい」か「いいえ」で答えられる形式の疑問文です。

  • Do you like coffee?(コーヒーが好きですか?)
  • Is he your brother?(彼はあなたのお兄さんですか?)

このタイプの疑問文では、主語と動詞の語順が入れ替わる(Are you〜)か、助動詞を文頭に置く(Do you 〜)という構造上の変化が起こります。

疑問詞を使った疑問文

wh疑問文は、「何を」「どこに」「なぜ」「いつ」など、質問の中身を詳しく尋ねたいときに使う構文です。

文頭に疑問詞(wh語)を置き、そのあとに Yes/No疑問文と同じ語順(助動詞+主語+動詞)を続けるのが基本の形です。

疑問詞:what(何を), who(誰が), when(いつ), where(どこで), why(なぜ), how(どうやって)など

例文と解説

Are you a student?(あなたは学生ですか?)

主語(you)の前に be動詞(are)を置くことで疑問文を作ります。主語と動詞の語順が入れ替わるのがポイントです。

Do you play tennis?(あなたはテニスをしますか?)

一般動詞(play)の場合は do を文頭に置き、動詞は原形を使用。主語が三人称単数の場合は does を使います。

Does he like coffee?(彼はコーヒーが好きですか?)

主語が he なので do の三単現形 does を使用。動詞 likes は原形 like に戻します。「Does he likes…」は誤りなので注意しましょう。

Did you see the movie?(あなたはその映画を見ましたか?)

do / does の代わりに過去形の助動詞 did を使います。動詞は原形に戻すルールは過去形でも変わらず、saw(過去形)ではなく see(原形)で表現します。

What do you do on Sunday?(あなたは日曜日に何をしますか?)

疑問詞(What)が先頭に来て、後ろに 「do + 主語 + 動詞」 の語順が続きます。wh疑問文もYes/No疑問文と同じ語順が基本です。

疑問文のポイント解説

be動詞の疑問文:語順の反転だけ

be動詞(am, is, are)を使った文では、肯定文の語順(主語+be動詞)を入れ替えて、be動詞を文の先頭に持ってくるだけで疑問文になります。

  • 肯定文:You are a student.
  • 疑問文:Are you a student?

このように、文の構成自体は変えず、be動詞と主語の順序を逆にすることで疑問文になります。

また、be動詞の疑問文では助動詞は使用しません。

一般動詞の疑問文:do / does / did を使う

一般動詞(eat, like, play など)を使う文では、助動詞として文頭に置き、主語の直後に動詞の原形を続けます。

  • 肯定文:You play tennis.
  • 疑問文:Do you play tennis?

主語が三人称単数(he, she, it)の場合は does を使い、動詞は「-s」などの語尾変化をせず、原形に戻します。

  • 肯定文:He likes tea.
  • 疑問文:Does he like tea?

疑問文では主語が三単現でも動詞には -s を付けないことが重要です。

そして、過去の動作について質問するときは、did を助動詞として文頭に置きます。動詞も過去形ではなく、原形に戻して使います。

  • 肯定文:She watched TV.
  • 疑問文:Did she watch TV?

このとき、もし「Did she watched TV?」とすると、動詞に二重で過去形のマーク(-ed)をつけたことになり、文法的に誤りになります。

疑問詞を使った疑問文:wh語+Yes/No疑問文の語順

疑問詞(wh語)を使う疑問文は、基本的に以下の構造です。

疑問詞 + 助動詞(do / does / did) + 主語 + 動詞(原形)…?

疑問詞を使っても、語順は do/does/did の疑問文と同じです。

また、動詞は常に原形が使われる点も共通してます。

  • What do you eat for breakfast?(朝食に何を食べますか?)
  • Where does he live?(彼はどこに住んでいますか?)
  • Why did they leave early?(なぜ彼らは早く帰ったのですか?)
注意点

疑問詞が主語の役割を担う場合には助動詞を使わず、平叙文と同じ語順で文を作ります。

  • Who came to the party?(誰がそのパーティーに来ましたか?)
    → 「誰が」が主語であり、「主語(Who) + 動詞(came)〜」という構造になります

まとめ

  • 英語の疑問文は、語順がカギ。語尾を上げるだけでは疑問文にならない。
  • be動詞の疑問文では、主語とbe動詞を入れ替えるだけ
  • 一般動詞の疑問文では、do / does / did を文頭に置き、動詞は原形に戻す。
  • 三単現(he, she, it)のときは「does」、過去のときは「did」。
  • wh疑問文は、wh語+do/does/did+主語+動詞の語順。

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