【英文法#11】基本の前置詞(in, on, at)の使い方

英語で時間や場所を表現する際に欠かせないのが前置詞です。
日本語では助詞(〜に、〜で、〜の)にあたる役割を持ち、正しく使うことで自然な英語表現が可能になります。
このレッスンでは、特に基本でよく使う前置詞 in, on, at に焦点をあて、それぞれの使い分けと注意点を例文とともに詳しく学んでいきます。
前置詞の基本
前置詞のルール
前置詞は時間や場所、方向、手段など、名詞/代名詞と他の要素の関係を示す重要な言葉です。
日本語でいうと、「〜に」「〜で」「〜の」などの助詞のような役割を持ちます。
英語の語順では、前置詞の後に名詞や代名詞を置くというルールがあります。
例えば、「in the room」「on the table」のように、前置詞は後ろの名詞句とセットで使います。
- ◯:in the room
- ×:the room in
さらに前置詞は、文脈によって空間、時間、比喩など幅広い意味で使われることがあります。
in, on, at の基本的な分類
in:大きな空間や長い期間を示す
「〜の中に」「〜の中で」という意味を持ち、物理的に中に囲まれた空間や、月や年などの長い時間の単位を表す時に使われます。
- in the box(箱の中に)
- in Japan(日本の中で)
- in 2020(2020年に)
on:接触している表面、日付・曜日を示す
「〜の上に」という意味で、何かが接触している状態を表現します。また、特定の日付や曜日を言う時も使います。
- on the desk(机の上に)
- on Monday(月曜日に)
at:特定の場所や時間の一点を示す
「〜で」「〜に」という意味で、駅、学校、時刻など、ピンポイントで場所や時間を示す時に使われます。
- at the station(駅で)
- at 3 o’clock(3時に)
例文と解説
I’m in the room.(私は部屋の中にいる)
in は「囲まれた空間」を表す前置詞。部屋(room)は四方を囲まれた場所なので「〜の中に」にあたる場合に使います。
The book is on the table.(本がテーブルの上にある)
on は「接触している表面」を表します。ここでは本がテーブルの表面に置かれている状態なので on を使用します。
Let’s meet at 5 p.m.(午後5時に会おう)
at は「特定の時刻」という一点の時間を示す時に使う前置詞。「〜時」と表現する場合は at を用います。
He lives in Tokyo.(彼は東京に住んでいる)
in は「広い地域」や「都市・国」など、ある大きな場所に住む・あるという時に使います。
She works at the bank.(彼女は銀行で働いている)
at は「職場」「建物」など、特定の施設を指す時に使います。
文法のポイント解説
in の使い方
in は、何かに囲まれている状態を指し示す前置詞です。建物、都市、国、箱、部屋など、内部空間が感じられる場所を表す場合に使います。
例えば、「in the room」は部屋という空間の中にいることを示します。
時間表現では、年や月など比較的長い単位にも使われ、「期間の中に」というニュアンスを持っています。
「in 2020」 は、2020年という長い時間の中に出来事が含まれているという感覚です。
on の使い方
on は、物が何かの表面に接しているという「接触」のニュアンスを持ちます。
物理的に上に置かれている場合だけでなく、表面に張り付いている、何かが広がっている、と考えてください。
また、曜日や日付はカレンダー上で「面」に並んでいる感覚から on が使われます。
例えば、「on the wall」は壁という面に接している、「on Monday」は月曜日という日付に出来事が乗っているというイメージです。
at の使い方
at は、地図上の一点を指すように、ピンポイントで位置や時間を示す場合に使います。
駅、家、イベント会場など特定の場所を示すのが典型です。
また、時間では「〜時」という正確な瞬間に当たる部分を示すので、「at 5 p.m.」というように使います。
例えば、「at school」は「学校という特定の場所にいる」、「at 5 p.m.」は「午後5時ちょうどに」というニュアンスです。
まとめ
- 前置詞は、名詞や代名詞の前に置き、時間・場所・状況の関係を示す。
- in は囲まれた空間や長い期間を表す。
- on は表面や接触、日付・曜日を表す。
- at は特定の時刻や場所(点)を表す。
- 語順は 前置詞+名詞 で使うのが基本。