【英文法#21】過去形の作り方(規則動詞と不規則動詞)

英語で「昨日〇〇した」「先週〇〇に行った」など、過去の出来事を表すときに使うのが「過去形」です。
基本のルールを覚えると、英語での会話や文章表現の幅が大きく広がります。
このレッスンでは、過去形の基本ルール(規則動詞/不規則動詞)と使い方について解説します。
1. 英語の「過去形」とは何か?
英語の動詞には時制という文法的な概念があり、動詞の形を変えることで、出来事が起こった時間(今・過去・未来)を表します。
そのうち、「過去形」はすでに終わった行動や出来事、状態を表すときに使います。
たとえば以下のような場合です:
- 過去(昨日など)のできごと
→ 例:I watched a movie yesterday.(昨日映画を見た) - 昔の思い出
→ 例:She lived in Paris ten years ago.(10年前にパリに住んでいた)
英語では、主語が誰であっても、基本的に過去形の動詞は一つの形に統一されます(ただし be動詞は除く)。
このルールを知ると、会話や英文読解が一気に楽になります。
2. 規則動詞の過去形の作り方と特徴
2-1. 基本ルール:動詞の原形に「-ed」をつける
英語の動詞の多くは「規則動詞」と呼ばれ、単純に語尾に「-ed」をつけることで過去形を作ることができます。
- play → played(遊ぶ → 遊んだ)
- open → opened(開ける → 開けた)
- call → called(呼ぶ → 呼んだ)
このように、変化のルールがシンプルでわかりやすいのが規則動詞の特徴です。
2-2. スペリング上の注意点
動詞の綴りによっては、「-ed」の付け方に少しだけルールがあります。以下の3つを押さえておきましょう:
語尾が「e」で終わる動詞
そのまま 「-d」だけを追加します。(例:love → loved, use → used)
語尾が「子音+y」で終わる動詞
y → i に変えて「-ied」の形にします。(例:study → studied, carry → carried)
なお、「母音+y」の場合はそのまま「-ed」をつけます(例:play → played)
短い語で「短母音+子音」で終わる動詞
語尾の子音を重ねて「-ed」を追加します。(例:stop → stopped, plan → planned)
ただし、語の強勢や綴りにより例外もあります。
3. 不規則動詞の過去形
英語には「不規則動詞」と呼ばれる、過去形の作り方が決まったパターンに当てはまらない動詞が数多くあります。
これらの動詞は、基本的に丸ごと覚えるしかありません。
よく使う不規則動詞の例
原形 | 過去形 | 日本語訳 |
---|---|---|
go | went | 行く → 行った |
make | made | 作る → 作った |
have | had | 持つ → 持った |
get | got | 得る → 得た |
see | saw | 見る → 見た |
特に「go → went」「come → came」「have → had」などは、会話でも文章でも非常によく使われるため、最初に覚える不規則動詞のセットとして覚えておくと便利です。
4. 過去形の否定文と疑問文の作り方
規則動詞・不規則動詞どちらでも、否定文・疑問文を作るときには助動詞 did を使うという共通ルールがあります。
【否定文】主語 + did not(didn’t) + 動詞の原形
- I didn’t play soccer.(私はサッカーをしなかった)
- She didn’t go to school.(彼女は学校へ行かなかった)
否定文では、動詞を「played」や「went」など過去形のまま使わず、原形に戻すのがポイントです。
【疑問文】Did + 主語 + 動詞の原形 … ?
- Did you watch the movie?(その映画を見た?)
- Did they eat lunch?(彼らは昼食を食べた?)
疑問文の場合も、助動詞 did がすでに「過去」を表しているので、動詞を過去形にする必要はありません。
5. 過去形を使うときの時間表現
英語では、過去形と一緒によく使われる「時間を表す語句」もあります。
これらの語句とセットで過去形を使うことで、より自然な文章になります。
- yesterday(昨日)
- last night / last week / last year(昨夜/先週/昨年)
- two days ago(2日前)
- in 2020(2020年に)
- when I was a child(子どもの頃)
6. まとめ
- 過去の出来事を表すとき、動詞を過去形に変える。
- 規則動詞は「-ed」をつけることで過去形を作る(例:play → played)。
- 綴りや発音にはいくつかのルールがある(study → studied、want → wanted)。
- 不規則動詞は例外的に変化するため、よく使うものから覚えていく。
- 否定文・疑問文では助動詞 did を使い、動詞は原形に戻すのが基本。
- 過去を表す時間表現と一緒に使うと、文の意味が明確になる。