Lesson 04|否定文の作り方

英語では「〜ではない」「〜しない」といった否定の意味を表すとき、動詞の形に応じて特定のルールに従って文を組み立てます。
特に、be動詞・一般動詞・助動詞の文では、否定語 not の使い方が異なる点に注意が必要です。
このレッスンでは、be動詞と一般動詞を使った基本的な否定文の作り方を中心に、語順や注意点をわかりやすく解説します。
否定文の基本構造
否定文とは?
英語における否定文とは、「〜ではない」「〜しない」といった、ある内容を否定・打ち消す文のことです。
その基本的な手段は、「not」 という否定語を使うことです。
not は、主に動詞にかかります。そのため、否定文では「動詞の直後」に配置されるのが原則です。
ただし、動詞の種類によって、否定文を作るためのルールが異なります。
否定文の基本構造
英語の否定文では、not を正しい位置に挿入することで否定を表現します。
しかし、「どこに not を置くか」「動詞の形をどう変えるか」は、使われる動詞の種類によって異なります。
動詞の種類 | 否定の形 | 補足ポイント |
---|---|---|
be動詞 | be動詞 + not | 動詞のあとにそのまま not を置く |
一般動詞(現在) | do / does + not + 動詞の原形 | 主語に応じて do/does を使い分ける |
一般動詞(過去) | did + not + 動詞の原形 | 時制は did に集約され、動詞は原形に戻る |
助動詞 | 助動詞 + not + 動詞の原形 | 助動詞が文中にあれば、直後に not を置く |
例文と解説
She is not a student.(彼女は学生ではありません)
be動詞 is の直後に not を入れることで否定文が完成します。a student は補語で、「彼女=学生」という関係を否定しています。語順は肯定文と同じです。
I do not like coffee.(私はコーヒーが好きではない)
like は一般動詞なので、「do not(=don’t)」を使って否定文を作ります。主語が一人称 I なので、do が使われ、動詞 like は原形のまま使われます。
He does not play soccer.(彼はサッカーをしません)
主語が三人称単数の場合、助動詞は does を使い、動詞 play は原形になります。三単現の「-s」が動詞から消える点に注意(plays → play)。
They did not watch TV.(彼らはテレビを見ませんでした)
過去の否定文では、「did not(=didn’t)」を使い、動詞 watch は原形になります。過去時制は did が表すため、動詞自体は原形のまま使うのがポイントです。
We are not busy today.(私たちは今日は忙しくない)
be動詞 are を使った現在形の否定。not は are の直後に置きます。busy は形容詞で主語の状態を表しており、「主語=忙しい」という内容を not によって否定しています。
文法のポイント解説
be動詞(am / is / are / was / were)
【否定文】主語 + be動詞 + not + 補語(名詞や形容詞など)
be動詞は、すぐあとに「not」を挿入するだけで否定文になります。
このとき、be動詞の活用(am, is, areなど)は主語によって変わりますが、文の語順はそのままで問題ありません。
- She is a teacher.(彼女は先生です)→ She is not a teacher.(彼女は先生ではありません)
一般動詞(eat, go, play など)
一般動詞には、自力で「not」を取る能力がありません。
そのため、助動詞(do / does / did)を使って「文を助ける」必要があります。
【否定文】主語 + 助動詞(do / doesなど) + not + 動詞の原形
主語が三人称単数(he, she, it)のときは「does」を使います。
そして、助動詞 do/does を入れると、動詞は必ず原形に戻す必要があります。
- I like coffee.(私はコーヒーが好きです) → I do not like coffee.(私はコーヒーが好きではありません)
- He plays soccer.(彼はサッカーをします) → He does not play soccer.(彼はサッカーをしません)
過去形の否定文
【否定文】主語 + did + not + 動詞の原形
動詞を「過去形」にするのではなく、助動詞を過去形「did」にします。
そのため否定文の場合、動詞は原形のまま使う点に注意しましょう。
- They watched TV. (彼らはTVを見た)→ They did not watch TV.(彼らはTVを見なかった)
助動詞(can, must, will など)の否定
助動詞は、自分のあとに「not」を取ることができます。つまり、「助動詞 + not」 で否定文が作れます。
【否定文】主語 + 助動詞 + not + 動詞の原形
- You can swim. (あなたは泳げる)→ You cannot swim.(あなたは泳げない)
- He will come. (彼は来るだろう)→ He will not come.(彼は来ないだろう)
まとめ
- 英語の否定文は 「not」の位置と助動詞の使用がカギ。
- be動詞や助動詞はそのまま not をつけるだけでよい。
- 一般動詞は do / does / did を使い、本動詞は原形に戻す。
- 語順のミス(例:not を文末に置く、動詞の形を変え忘れる)は非常に多いので要注意。
- 短縮形を使いこなすと、会話がより自然になる。