会話フレーズ

#59 顧客のニーズを確認する時の表現|英語のビジネスフレーズ

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Izumi

顧客が求めているものを正しく理解することは、ビジネスにおいて非常に重要です。

英語でニーズを確認する際には、「目的を丁寧に尋ねる」「具体的な希望を引き出す」「条件や優先順位を明確にする」といったアプローチが効果的です。

今回は、ニーズのヒアリングの場面で使える表現を会話例とともに紹介し、顧客とのコミュニケーションをよりスムーズにするためのポイントを解説します。

会話例

A
A

Thank you for meeting with me today. To better understand your expectations, could you tell me what you’re looking for in this project?
(本日はお時間をいただきありがとうございます。ご期待に沿えるよう、今回のプロジェクトで何を求めておられるか伺えますか?)

B
B

Sure. We want a clean, modern design that reflects our brand values.
(はい。私たちのブランド価値を反映した、シンプルでモダンなデザインを希望しています)

A
A

Are there any specific features or functions you would like us to include?
(特に組み込みたい機能や特徴はありますか?)

B
B

Yes, we’d like an easy-to-use dashboard and a mobile-friendly layout.
(使いやすいダッシュボードと、モバイル対応のレイアウトがほしいです)

A
A

I see. And what is your top priority—design, functionality, or delivery speed?
(承知しました。最優先はどれでしょうか?デザイン、機能性、それとも納期の速さですか?)

B
B

Functionality is the most important for us.
(私たちにとっては機能性が最も重要です)

A
A

Understood. Thank you for clarifying. This helps us plan the project more accurately.
(了解しました。ご説明ありがとうございます。おかげでプロジェクトをより正確に計画できます)

1. 質問の目的を示して会話を始める

顧客へのヒアリングをスムーズに行うためには、「なぜ質問するのか」を最初に伝えると相手が答えやすくなります。

  • To better understand your expectations, could you tell me what you’re looking for in this project?
    (ご期待をより正確に理解するために、このプロジェクトで何を求めておられるか伺えますか?)

ポイントは「質問の理由を添えること」。これにより、相手は自分が何を答えるべきか理解しやすくなります。

  • To make sure we’re aligned, could you share your goals?
    (認識を揃えるために、目標を教えていただけますか?)
  • I’d like to understand your expectations more clearly.
    (ご期待をより明確に理解したいと考えています)

どれも “あなたのために確認したい” という丁寧な姿勢を表せる表現です。

2. 顧客の希望を引き出す質問

ヒアリングの中心となる質問がこちらです:

  • What are you looking for in this project?
    (このプロジェクトで何を求めていますか?)

“looking for” はとても幅広く使える表現で、「探している」「求めている」「必要とする」など、状況に合わせた柔軟な使い方ができます。

そして、回答の内容が漠然としている場合は、次のように絞り込む質問を続けると効果的です。

  • Are there any specific features you would like us to include?
    (特に組み込みたい機能や特徴はありますか?)

“specific” を使うことで、「具体的な内容」にフォーカスしやすくなります。

さらに深掘りするための応用フレーズ:

  • Do you have any examples or references you like?
    (参考にしたい例や好みのデザインはありますか?)
  • Is there anything we should avoid?
    (避けたほうが良いものはありますか?)
  • What kind of style or tone do you prefer?
    (どのようなスタイルや雰囲気を希望されますか?)

これらの質問は、顧客の曖昧なイメージを明確化するのに役立ちます。

3. 最優先事項を確認する

ニーズを聞き取るうえで最も大切なのは、顧客の最優先事項を知ることです。優先順位を知らずに進めると、顧客との間でミスマッチが起きやすくなります。

  • What is your top priority—design, functionality, or delivery speed?
    (最優先は何でしょうか?デザイン、機能性、それとも納期の速さですか?)

このように優先度をカテゴリごとに提示すると、相手も答えやすくなります。

  • Which aspect matters most to you?
    (あなたにとって最も重要なのはどの点ですか?)
  • What should we focus on first?
    (私たちはまず何に重点を置くべきでしょうか?)
  • Is there anything we should prioritize above everything else?
    (最優先すべき事項は何かありますか?)

顧客の重要ポイントがわかれば、プロジェクトの方向性がはっきりし、効率よく進められます。

4. 感謝の言葉を伝える

顧客から回答を得たら、最後にヒアリングに応じてくれた相手に感謝の言葉を述べましょう。

  • Thank you for clarifying.
    (ご説明いただきありがとうございます)
  • This helps us plan the project more accurately.
    (プロジェクトをより正確に計画できます)

このように締めくくることで、今後も良好な関係を築くことができます。

まとめ

  • To better understand your expectations, could you tell me ~ ?
    → ヒアリングの目的を示しながら質問を始める表現。
  • What are you looking for in this project?
    → 顧客の希望や方向性を具体的に引き出す質問。
  • Are there any specific features you would like us to include?
    → 機能や仕様など、より細かい要求を確認するためのフレーズ。
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