【英文法#26】疑問詞の使い方(who, what, where など)

英語で質問するときに欠かせないのが「疑問詞」です。who(誰)や what(何)などを使って、文の中の特定の情報を尋ねることができます。
疑問詞は、「何が?」「どこで?」「誰が?」といった詳しい情報を求める質問に役立ちます。
このレッスンでは、基本的な疑問詞の種類と使い方を解説します。
1. 疑問詞の基本
英語では、「〜ですか?」と質問をするときに、文の先頭に「疑問詞」を置くことで、「何?」「誰?」「どこ?」「なぜ?」といった詳しい情報を尋ねることができます。
疑問詞の疑問文は、答えの中に具体的な情報(人、物、場所、時間など)が含まれます。つまり、疑問詞を使うときには、「何を知りたいのか」という情報の種類を意識することが大切です。
英語の疑問詞には次のようなものがあります。覚えやすいように、「5W1H」と呼ばれることもあります。
疑問詞 | 意味 | 主に尋ねる内容 |
---|---|---|
who | 誰 | 人 |
what | 何 | 物、内容、職業など |
where | どこ | 場所 |
when | いつ | 時間 |
why | なぜ | 理由 |
how | どうやって、どのように | 方法、状態、程度など |
2. 疑問詞を使った語順とルール
2-1. do / does / did を使う疑問文
一般動詞(play, like, go など)を使うときは、「疑問詞+助動詞+主語+動詞」の語順になります。
- What do you want?
(あなたは何が欲しいですか?) - Where does he live?
(彼はどこに住んでいますか?) - Why did they leave?
(彼らはなぜ去ったのですか?)
主語が三人称単数(he, she, it)の場合は does を使います(動詞は原形に戻す)。また、過去のことを聞く場合は did を使います。
2-2. be動詞を使う疑問文
be動詞(am, is, are, was, were)のときは、「疑問詞+be動詞+主語」の語順になります。
- Who is she?(彼女は誰ですか?)
- Where is your bag?(あなたのカバンはどこにありますか?)
- When is the meeting?(会議はいつですか?)
be動詞は助動詞の役割もあるため、do / does は使いません。
2-3. 疑問詞が主語になる疑問文
疑問詞が文の主語そのものになるとき(=「誰が〜する?」など)は、語順が平叙文と同じ「主語 + 動詞〜」になります。
- Who called you?(誰があなたに電話したのですか?)
- What happened?(何が起きたのですか?)
この場合は助動詞を使わず、疑問詞がそのまま主語になります。
3. 各疑問詞の使い方と注意点
3-1. who(誰)
疑問詞 who は、人を尋ねるときに使います。
- Who is that man?(あの男性は誰ですか?)
→ 主語が that man - Who do you like?(誰が好きですか?)
→ 疑問詞が目的語で、主語は you
“Who speaks English?”(誰が英語を話しますか?)のように 主語が誰かを聞く場合は助動詞は不要です。
3-2. what(何)
疑問詞 what は物や内容、職業などを尋ねるときに使います。
- What do you want?(何が欲しいですか?)
- What is your name?(あなたの名前は何ですか?)
- What does she do?(彼女の職業は?=彼女は何をしていますか?)
「あなたが何を望んでいるのか」「それが何であるか」など、幅広い情報を尋ねる疑問詞です。
3-3. where(どこ)
疑問詞 where は、場所を尋ねるときに使います。
- Where are you from?(どこ出身ですか?)
- Where is the restroom?(トイレはどこですか?)
- Where do you work?(どこで働いていますか?)
前置詞(at, in, onなど)を伴う場合もありますが、通常は疑問詞単体で場所の情報を聞けるので、簡潔な表現になります。
3-4. when(いつ)
when は時間・日付・タイミングなどを尋ねる疑問詞です。
- When is your birthday?(誕生日はいつですか?)
- When do you go to bed?(何時に寝ますか?)
- When does the movie start?(映画はいつ始まりますか?)
答えには、“at 7 p.m.”、“on Monday”、“in April” など、時間表現に応じた前置詞が必要になります。
3-5. why(なぜ)
why は理由を尋ねる疑問詞です。答えるときは Because(なぜなら〜)が使われます。
- Why are you late?(なぜ遅れたの?)
- Why do you study English?(なぜ英語を勉強しているの?)
- Why did she cry?(なぜ彼女は泣いたの?)
why の質問には、理由を丁寧に説明することで会話が広がります。
3-6. how(どのように)
方法・手段・状態・程度など、how は非常に広い意味を持つ疑問詞です
- How do you go to school?(どうやって学校に行きますか?)
- How are you?(元気ですか?)
- How old are you?(何歳ですか?)
- How many books do you have?(何冊本を持っていますか?)
「how + 形容詞 / 副詞」で、数・量・程度を細かく聞ける表現になります。
4. まとめ
- 疑問詞は、「どんな情報を尋ねたいか」によって使い分ける。
- 疑問詞の後ろは疑問文の語順「(疑問詞)+助動詞+主語+動詞」が基本。
- 疑問詞が主語になる場合は、文の語順が平叙文と同じになる。
- how の表現は多彩で、“how old”、“how many”、“how much” などのバリエーションも多い。
- 疑問詞を使うことで、Yes/Noで終わらない、会話を広げる質問ができるようになる。