【英語フレーズ#15】空港の入国審査でのやりとり

青葉

海外旅行で空港に到着したら、最初に通過する関門が入国審査です。

ここでは、パスポートの確認に加えて、「旅行の目的」や「滞在期間」「宿泊先」などについて英語で質問されることがあります。

入国審査は形式的なやりとりが中心ですが、スムーズに応答するためには、よく使われる質問とその返答パターンを押さえておくことが大切です。

このレッスンでは、空港の入国審査でよく使われる英語フレーズと、その文法的なポイント、応答のコツを解説します。

会話例

B
B

Good afternoon. What’s the purpose of your visit?
こんにちは。ご滞在の目的は何ですか?

A
A

I’m here for sightseeing.
観光です。

B
B

How long will you be staying?
どのくらい滞在しますか?

A
A

I’ll be staying for 10 days.
10日間滞在します。

B
B

Where will you be staying?
どちらに滞在予定ですか?

A
A

At a hotel in downtown San Francisco.
サンフランシスコ中心部のホテルです。

B
B

Do you have a return ticket?
帰りの航空券はお持ちですか?

A
A

Yes, here it is.
はい、こちらです。

B
B

Thank you. Enjoy your stay.
ありがとうございます。ご滞在をお楽しみください。

重要フレーズの紹介

① What’s the purpose of your visit?(ご滞在の目的は何ですか?)

入国審査でほぼ必ず聞かれる質問で、観光、ビジネス、留学などの答え方を想定しておくと安心です。

② I’m here for sightseeing.(観光です)

“I’m here for ~” は「~のために来ました」という定番の構文。for の後には名詞が来る点に注意。ほかに business(仕事)や a conference(会議)なども使えます。

③ How long will you be staying?(どのくらい滞在しますか?)

滞在日数を尋ねる定番表現。“I’ll be staying for ~.” とセットで覚えるのがおすすめです。

④ Where will you be staying?(どちらに滞在予定ですか?)

宿泊先を確認する質問。「at + ホテル名/地名」で答えると自然です。

⑤ Enjoy your stay.(ご滞在をお楽しみください)

会話の締めに使われる丁寧なあいさつ。入国審査官の決まり文句として頻出します。

文法のポイント解説

1. 旅行目的を聞く表現:What’s the purpose of your visit?

この質問では purpose(目的)という単語が使われています。

空港によって聞き方が多少異なっても、目的を尋ねる意味は同じです。

  • Why are you visiting the U.S.?
    (アメリカを訪れた理由は何ですか?)
  • What brings you to Canada?
    (カナダに来た理由は何ですか?)

これらの質問には、以下のように答えると自然です。なお、「for + 名詞/to + 動詞」の使い分けに注意しましょう。

  • I’m here for sightseeing.(観光です)
  • I’m here for business.(仕事です)
  • I’m here to visit friends.(友人を訪ねに来ました)

2. 滞在期間を伝える:I’ll be staying for ~.

この文は、「~の間、滞在する予定です」という未来の計画を伝える表現です。

入国審査でよく聞かれる質問 “How long will you be staying?” に対して使われます。

  • I’ll be staying = I will be staying(私は滞在する予定です)
  • for + 期間 = ~の間

この “will be staying” は未来進行形で、滞在の期間や予定を伝えるときにぴったりの表現です。

  • I’ll be staying for one week.
    (1週間滞在します)
  • I’ll be staying for ten days.
    (10日間滞在します)
  • I’ll be staying for two weeks and a few days.
    (2週間と数日滞在します)

stay だけでも意味は通じます(例:I stay for one week)が、よりフォーマルに伝えたい場合は “will be staying” を使うのがおすすめです。

3. 帰国意思の確認フレーズ:Do you have a return ticket?

この質問は、不法滞在の意思がないかを確認するために使われます。

入国審査官は、「きちんと帰国する予定があるかどうか」を確かめたいのです。

もし聞かれた場合は、Yesと答えた後に航空券を見せるか、具体的な日付を答えるのがよいでしょう。

  • Yes, I have a return flight on July 10th.
    (はい、7月10日の帰りの便があります)
  • Yes, here is my e-ticket.
    (はい、これが電子チケットです)

“Do you have a ticket?” という疑問文は、現在形で尋ねられることが多いため、同じく現在形でシンプルに返しましょう。

4, 会話を締めくくるあいさつ:Enjoy your stay.

審査が無事に終わったあと、入国審査官がよく使うのがこのフレーズです。

Enjoy your stay.(ご滞在をお楽しみください)

これは “Have a good time during your stay.” をより丁寧・簡潔に言い換えたもので、英語圏ではよく使われるあいさつです。

返答は簡単に “Thank you.” または “Thank you, I will.” などでOKです。

  • Thank you.
  • Thank you. I will.
  • Thanks. You too.(※カジュアル)

まとめ

  • What’s the purpose of your visit?:入国目的を尋ねる定番表現。
  • I’m here for sightseeing.:「~のために来ました」を表す基本構文。名詞を後ろに置く点に注意。
  • How long will you be staying? / I’ll be staying for ~.:滞在期間を尋ねる・答えるパターン。
  • Do you have a return ticket?:帰国予定の確認。eチケットなどはすぐに見せられる準備を。
  • Enjoy your stay.:入国審査官が最後に使うあいさつ。
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