初中級

【英文法#29】動名詞の使い方(動詞+-ing)

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青葉

英語では、動詞に「-ing」をつけて名詞のように使うことができます。この形を「動名詞」といいます。

動名詞は、文の中で「主語」「目的語」「補語」などの役割を果たし、動作や行為そのものを指します。

このレッスンでは、動名詞の基本的な使い方と、注意すべきポイントを例文とともに解説します。

1. 動名詞の基本

英語では、動詞に「-ing」をつけて名詞のように使うことができます。

この「動詞 + 〜ing」の形は「動名詞」と呼ばれ、文中で「主語」「目的語」「補語」として機能します。

形としては現在分詞(〜している)と同じですが、以下のように両者は働きが違います。

種類文中の役割意味
動名詞reading主語・目的語など読むこと(名詞的)
現在分詞reading形容詞・進行形など読んでいる(形容詞的/動詞的)

動名詞は、「〜すること」と訳されることが多く、行為や活動そのものをひとまとまりの名詞として表現するときに使われます。

2. 動名詞の使い方

2-1. 主語として使う

動名詞は文の先頭に置くことで、「〜すること」という主語の役割を果たします。

  • Swimming is good exercise.(泳ぐことは良い運動だ)
  • Studying English is important.(英語を勉強することは大切です)

動名詞を主語として使う場合は、三人称単数扱いになります。そのため、動詞には -s がつく点に注意しましょう。

2-2. 動詞の目的語として使う

多くの動詞は後に続く目的語として、名詞や名詞句をとります。

そして、一部の動詞は to 不定詞ではなく、動名詞を目的語としてとる性質があります。

以下は、動名詞を目的語にとる動詞の代表例です。

  • enjoy(〜を楽しむ)
  • finish(〜を終える)
  • avoid(〜を避ける)
  • mind(〜を気にする)
  • practice(〜を練習する)

例文を見てみましょう。

  • I enjoy cooking.(私は料理するのが好きだ)
  • She avoided talking about politics.(彼女は政治の話を避けた)

これらの動詞には、“to cook” や “to talk” は使えません。必ず cooking や talking のような -ing 形 を用います。

2-3. 前置詞の後に使う

英語では、前置詞(about, of, at, without など)の直後に動名詞を置くことができます。

  • I’m interested in learning English.
    (私は英語を学ぶことに興味がある)
  • He left without saying goodbye.
    (彼はさよならを言わずに去った)

また、to が出てきた場合でも、それが不定詞ではなく前置詞の to であれば動名詞が続きます。

  • I look forward to seeing you
    (あなたに会うのを楽しみにしています)

「look forward to 〜ing」のように、一見すると「to + 動詞の原形」に見えるものでも、前置詞の to の場合は必ず -ing 形になります。

2-4. 補語として使う

be動詞の後に置いて、主語が何であるか・どんなことをするかを説明するときにも動名詞が使えます。

このとき、動名詞は補語(C)の位置にきます。

  • My job is teaching.
    (私の仕事は教えることです)
  • Her favorite activity is painting.
    (彼女の好きな活動は絵を描くことです)

動名詞を補語として使う文は、主語と補語がイコールの関係になっている点が特徴です。

3. まとめ

  • 動名詞は、「動詞+-ing」の形をとり、文中で名詞のように使える表現。
  • 主語や目的語、補語としても使うことができる。
  • 前置詞の後には動名詞を続ける(例:at dancing, for coming)
  • 動詞によっては to不定詞ではなく動名詞を使う必要がある(例:enjoy, finish, avoid など)

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「英語の庭」を運営している青葉です。このサイトでは基礎から応用まで、英語の文法を解説しています。
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