【英文法#23】未来形(will / be going to)の使い方

英語では「〜するつもりだ」「〜する予定だ」「〜するでしょう」といった未来を表すときに、助動詞 “will” や “be going to”構文を使います。
どちらも未来の出来事を表しますが、使い方・場面・ニュアンスには違いがあります。
このレッスンでは、未来形の文法構造だけでなく、「なぜこの形を使うのか」「どう使い分けるのか」という視点から詳しく解説します。
1. will の使い方と意味
will は助動詞で、主語の直後に置いて「〜するつもりだ」「〜でしょう」と未来を表す基本表現です。使われる主な場面は次の3つです。
1-1.その場の判断
話しているときにその場で思いついて決めたことに対して使います。
- A: I’m tired.(疲れたな)
- B: I’ll make some tea.(じゃあ、お茶を入れるね)
このように、あらかじめ計画していたのではなく、「今、そうしよう」と決めたことに will が使われます。
1-2. 未来の予測
自分の考えや直感に基づいて「〜だろう」と予測するときにも使います。
- I think it will snow tomorrow.(明日は雪が降ると思う)
ここでは天気予報ではなく、話し手の感覚や経験による予測なので、will を使います。
1-3. 意志や申し出・約束など
will は話し手の意志や積極的な態度を示すときにも使われます。
- Don’t worry. I’ll help you.(心配しないで。手伝ってあげるよ。)
- I won’t be late.(遅れません。)
このように、話し手が自分から何かを申し出る場合にも適しています。
2. be going to の使い方と意味
“be going to” は、「be動詞 + going to + 動詞の原形」の形で使われます。
この構文は、あらかじめ決まっている予定や計画、すでに起こりそうな未来を表すときに用いられます。
2-1. 計画された予定・意図
すでに決まっていたり、自分の中で準備があるような未来の出来事には “be going to” を使います。
- I’m going to visit my grandmother next weekend.
(来週末、おばあちゃんを訪ねる予定です)
この場合、「以前からそう決めていた」というニュアンスを含みます。
2-2. 明らかな予測
目の前の状況から見て「ほぼ確実にこうなるだろう」と言えるときにも使われます。
- Look at those clouds. It’s going to rain.
(あの雲を見て、雨が降りそうだね)
「雲が出てきた=もうすぐ降り出すだろう」というように、客観的な根拠に基づいた予測に用いられるのが “be going to” の特徴です。
3. will と be going to の違い
両者の使い分けのポイントを簡単に整理すると以下の通りです。
項目 | will | be going to |
---|---|---|
決定のタイミング | 今その場で決めたこと | すでに決まっている計画・意図 |
予測の種類 | 話し手の主観的な予測 | 状況や証拠に基づく客観的な予測 |
よく使われる場面 | 意志・申し出・約束・提案など | スケジュール・既定の予定・変化の予兆 |
例えば、以下のように両者を使い分けることができます。
- I’ll answer the phone.(電話に出るよ)
→ 今そう決めた - I’m going to meet Tom at 6.(6時にトムと会う予定)
→ 事前に決めていた予定
4. まとめ
- “will” は意志・その場の判断・予測に使い、助動詞として動詞の前に置く。
- “be going to” は予定・確実な未来・計画などに使い、「be動詞+going to」の形を取る。
- 意味は似ているが、使い分けによって話し手の意図や背景のニュアンスが変わる。