【英語フレーズ#10】現地のイベントについて聞く

旅行先では、ガイドブックに載っていない地元のイベントやフェスティバルを見つけるのも旅の醍醐味です。
そんなとき、ホテルのスタッフや観光案内所、現地の人に「今どんなイベントがあるか」を英語で自然に聞けると、旅の幅がグッと広がります。
このレッスンでは、現地のイベント情報を尋ねるときに使える自然な英語表現と、その文法・語法のポイントをわかりやすく解説します。
会話例

Hi, are there any local events going on this week?
こんにちは。今週、何か地元のイベントはありますか?

Yes, actually there’s a street music festival starting tomorrow.
はい、実は明日からストリートミュージックフェスティバルが始まりますよ。

That sounds interesting! Where is it held?
面白そうですね!どこで行われますか?

It takes place in the old town square, from 5 p.m. each evening.
旧市街の広場で行われて、毎日午後5時から始まります。

Great! Do I need to buy a ticket?
いいですね!チケットは必要ですか?

No, it’s free to attend. Just show up and enjoy the music.
いいえ、無料で参加できます。ただ行くだけで音楽を楽しめますよ。
重要フレーズの紹介
Are there any local events going on?(何か地元のイベントはありますか?)
「Are there any ~ going on? 」は「今、何か〜が行われているか」を尋ねるときの定番表現。any を使うことで「何かしらあれば教えてほしい」という控えめなニュアンスを出せます。going on は現在進行形で「進行中の」「開催されている」という意味合いを持ち、「何があるのか」を漠然と尋ねるのに適しています。
That sounds interesting!(面白そうですね!)
sound は「聞こえる・思える」という動詞で、「That sounds 〜」で「〜のように思われる」という意味になります。ここでは相手から得た情報に対して、自分の印象を伝える使い方となっています。
Where is it held?(どこで行われますか?)
「〜 be held」 は「開催される」という意味の受動表現で、フォーマルな案内や説明でよく使われます。イベントや式典、集会などについて尋ねるときの基本的な構文です。
It takes place in the old town square.(旧市街の広場で行われます)
take place は「予定されていた出来事が起こる」「開催される」という意味です。自然現象以外の、あらかじめ予定されたイベントや行事に使われます。スポーツ大会、フェスティバル、式典などに適している表現です。
Do I need to buy a ticket?(チケットは買う必要がありますか?)
「Do I need to ~?」 は、「〜しなければいけませんか?」という、確認のための丁寧表現です。入場料・予約の有無・身分証の提示など、あらゆる場面で使える実用的な構文です。
It’s free to attend.(無料で参加できます)
「free to + 動詞」 という形は、「自由に〜できる」または「〜に費用がかからない」という2つの意味を持ちます。ここでは「参加費不要」という意味になります。
文法のポイント解説
1. 催しをたずねる表現:Are there any local events going on ?
「Are there any 〜」 は「何かしら~はありますか?」という、丁寧でやわらかい言い方です。
any が入ることで、相手にプレッシャーをかけず、「なければそれでも大丈夫」というニュアンスを伝えることができます。
going on は現在進行中を意味し、「ちょうど今起きている」「開催されている最中の」という意味があります。
したがって、「今この町で行われている何か(イベント)はありますか?」という自然な聞き方になるのです。
2. 開催場所を尋ねる・伝える:It takes place / It is held
take place と be held はどちらも「開催される」という意味を持ちますが、微妙なニュアンスの違いがあります。
It takes place:あらかじめ予定されていた出来事に使用
より自然で中立的な言い回し。会話・ニュース・公式案内など広く使われます。
「予定通りに起こる」という含みを持つため、すでに計画されているイベントを伝える際に最適な表現です。
It is held:フォーマルなイベントや式典に使用
フォーマルで書き言葉的。式典やビジネスイベントなど、かしこまった場で好まれます。
3. 感想を伝えるフレーズ:That sounds + 形容詞
「That sounds + 形容詞」 は、自分が聞いた情報に対する主観的な感想を伝える便利な表現です。
- That sounds interesting!(面白そうだね!)
上記の interesting は「興味深い」という意味ですが、口語では「楽しそう」「面白そう」といった軽快なニュアンスも含みます。
4. 丁寧に確認する基本の形:Do I need to ~?
この表現は、旅行中に何かが必要かどうかを聞くときに非常に便利です。
- Do I need to buy a ticket?(チケットは必要ですか?)
- Do I need to reserve in advance?(事前予約は必要ですか?)
- Do I need to bring my passport?(パスポートは必要ですか?)
丁寧さと明快さを両立した言い回しなので、観光案内所、ホテルスタッフ、ショップ店員などに安心して使える表現です。
5. 費用や制限の有無を伝える便利表現:It’s free to 〜.
「It’s free to 〜」というフレーズは「費用がかからない(無料)」ことを伝えると同時に、「誰でも自由に参加できる」というニュアンスも含んでいます。
- It’s free to attend.(参加無料です)
- It’s free to join.(参加は自由です)
- You’re free to take photos.(自由に写真を撮っていただいて構いません)
free は「無料」だけでなく、「制限がない・自由にしてよい」という意味でも使われるので、とても便利な単語です。
まとめ
- Are there any local events going on this week?:今週、地元で何かイベントがあるかを尋ねる基本表現。
- That sounds interesting!:相手の情報に対してポジティブなリアクションを返すフレーズ。
- Where is it held? / It takes place in ~:イベントの場所や開催地を尋ねたり伝えたりする表現。
- Do I need to buy a ticket?:「チケットは必要ですか?」と、参加に必要な準備を確認する丁寧な聞き方。
- It’s free to attend.:「free to + 動詞」 は、自由や無料を表すシンプルかつ実用的な構文。