#60 商談で合意する時の表現|英語のビジネスフレーズ

ビジネスの商談では、条件のすり合わせを行い、最終的に「合意」に到達するプロセスが重要です。
英語での商談では、相手の提案に対する意見を伝えたり、自分の希望を丁寧に主張したりしながら、双方が納得できる形で合意点を見つけていきます。
ここでは、商談がまとまりつつある場面で使える実用的な英語表現、条件を確認する方法、最終的に合意を示すフレーズを紹介します。
会話例

Thank you for the detailed proposal. I think most of the conditions work well for us.
(提案書を詳しくまとめていただきありがとうございます。ほとんどの条件は当社にとって問題ありません)

I’m glad to hear that. Is there anything you’d like to adjust before we finalize the agreement?
(それは良かったです。最終合意に入る前に、調整したい点はありますか?)

Just one thing. Could we extend the support period from three months to six months?
(1点だけあります。サポート期間を3か月から6か月に延長することは可能でしょうか?)

That should be fine. We can extend it to six months without changing the price.
(問題ありません。価格の変更なしで6か月に延長できます)

Great. In that case, we agree to all the terms.
(よかったです。それでは、すべての条件に合意します)

Perfect. I’ll prepare the contract and send it to you by tomorrow.
(承知しました。契約書を準備し、明日までにお送りします)
1. 商談の合意に向けた導入表現
商談では、最初に「基本的に合意している」という姿勢を示すことが、円滑に話を進めるコツです。
- I think most of the conditions work well for us.
(ほとんどの条件は当社にとって問題ありません)
“work well for us” は「当社にとって都合がよい」「適している」という意味です。完全な賛同ではなく、“条件として受け入れやすい” というニュアンスがあります。
他の類似表現:
- The proposal looks good overall.
(全体として良い内容です) - We’re generally satisfied with the terms.
(概ね条件に満足しています)
これらの表現は、商談を前向きな方向へ導く際に役立ちます。
2. 調整したい点を伝える
商談の終盤では、細かな条件を確認するフェーズがあります。
相手側が尋ねる場合:
- Is there anything you’d like to adjust?
(調整したい点はありますか?)
こちらから要望を伝える場合:
- Could we extend the support period from three months to six months?
(サポート期間を3か月から6か月に延長できますか?)
“Could we ~ ?” は依頼表現の中でも丁寧で、相手に負担をかけずに頼み事ができます。
似た依頼表現との違い:
| 表現 | ニュアンス |
|---|---|
| Can we ~ ? | ややストレートで実務的 |
| Could we ~ ? | 丁寧で配慮を含む |
| Would it be possible to ~ ? | さらに丁寧、フォーマル度が高い |
要求ではなく “調整の相談” として受け取ってもらえるため、商談でも使いやすい表現です。
3. 合意の意思を示す
相手の要望に応じる際に便利なのが次の表現です。
- That should be fine.
(問題ないと思います)
ここでの助動詞 should は、「絶対に大丈夫」という断定ではなく、「おそらく問題ない」「問題ないと判断できる」という適度に控えめな肯定表現です。
商談では断定的に言い切るよりも、前向きでありつつ慎重さを含んだ表現が信頼につながるため、この言い方がよく使われます。
同様の肯定表現:
- That works for us.
(それで大丈夫です) - We can agree to that.
(その点には合意できます) - We can make that adjustment.
(その調整は可能です)
4. 正式な合意を伝える
商談の締めでは、条件への合意をはっきりと伝えます。
- We agree to all the terms.
(すべての条件に合意します)
“agree to ~” は契約・条件・規則に合意するときに使う定番表現で、商談だけでなく契約書の文面にも登場します。
さらに商談を前に進める際には、以下のような言い方も使えます。
- We’re ready to move forward.
(次のステップに進む準備ができています) - Let’s proceed with the contract.
(契約手続きを進めましょう) - We look forward to working together.
(今後の協力を楽しみにしています)
まとめ
- I think most of the conditions work well for us.
→ 大枠で合意していることを示し、商談を前向きに進めるための表現。 - Could we extend / revise ~ ?
→ 条件の調整を依頼する際に使える、負担を与えない依頼表現。 - That should be fine.
→ 相手の要望に前向きに応じるときの肯定表現。 - We agree to all the terms.
→ 商談を正式に締めるための合意表現。契約書でも使われる。




