【英文法#20】接続詞の基本と使い方

英語で複数の文や語句をつなぐときに使われるのが「接続詞」です。接続詞を使うことで、
文同士の意味関係(追加・対比・理由・選択など)をスムーズに表現でき、文章にまとまりが生まれます。
このレッスンでは、初級英語でよく使われる基本的な接続詞 and, but, or, because, so を中心に、それぞれの使い方と注意点を学んでいきます。
1. 接続詞の種類と基本ルール
英語の文では、「AとB」「AだけどB」「AだからB」など、複数の語句や文をつなぐときに「接続詞」が使われます。
日本語では助詞や語尾の変化で文の関係を表せますが、英語では語順が厳格な分、接続詞による「つなぎ方」が非常に重要です。
英語の接続詞は、主に以下のように分類できます。
種類 | 代表的な接続詞 | 役割・意味 |
---|---|---|
等位接続詞 | and, but, or, so | 単語や文を対等に並べる(並列) |
従位接続詞 | because, if, when など | 主文と従属節を結ぶ(原因・条件など) |
そして今回は、英語の初級段階でよく使われる5つの基本接続詞「and / but / or / because / so」を解説していきます。
2. and:追加の意味「〜と、そして」
and は、同じ種類の語や文を並べるときに使われます。
「AとB」「Aして、Bした」のように、内容をつなげたり、出来事を順に並べたりするときに便利な接続詞です。
- I like coffee and tea.
(コーヒーと紅茶が好き。) - She studied hard and passed the test.
(彼女は一生懸命勉強して、試験に合格した)
and でつなぐときは、並べる要素の文法の種類(名詞+名詞、動詞+動詞など)をそろえるのが基本ルールです。
たとえば、“eat and drank”(動詞+動詞)、“books and pens”(名詞+名詞)とすると文がきれいにまとまります。
3. but:対比や逆接「しかし、でも」
but は、前の内容と反対・対照的な内容をつなげる接続詞です。
意味の転換を伝えるときや、意外性を示したいときに使われます。
- He is smart but lazy.
(彼は頭は良いけれど、怠け者だ) - I wanted to go out, but it was raining.
(出かけたかったけど、雨が降っていた)
but は内容の対比をはっきりさせたいときにとても便利な接続詞です。
前後で肯定/否定を入れ替えることが多いため、文の展開に注意すると自然な表現になります。
4. or:選択「〜か、それとも」
or は、選択肢を並べる接続詞です。何かを選ぶ場面でよく登場します。
- Would you like coffee or tea?
(コーヒーと紅茶、どちらがよろしいですか?) - You can come today or tomorrow.
(今日でも明日でも、どちらでも来てください)
or は質問文で使うと、丁寧に選択肢を提示するニュアンスになります。
会話表現でもよく使われるので、丸ごと覚えておくと便利です。
5. because:原因・理由「〜なので」
because は理由や原因を説明する接続詞です。
ある事柄に対して「なぜそうなったのか」を伝えるときに使います。
- I’m tired because I didn’t sleep well.
(よく眠れなかったので、疲れている) - She stayed home because it was raining.
(雨が降っていたので、彼女は家にいた)
because は原因を説明するための従属接続詞です。「主文(結果)+ because +理由」の語順が基本です。
また、Because を文頭において “Because it was raining, she stayed home.”のようにすることで、「理由 → 結果」の順にすることもできます。
6. so:結果「だから、その結果」
so は、理由に対して結果を説明する接続詞です。内容としては because と逆の方向になります。
- It was cold, so I stayed home.(寒かったので、家にいた)
- He didn’t study, so he failed the test.(勉強しなかったので、試験に落ちた)
so」は、前の文が「理由」→ 後ろの文が「結果」という関係になります。
because とペアで覚えると、原因と結果の語順の違いが理解しやすくなります。
7. まとめ
- 接続詞は、語や文をつなげて、文に意味の流れを作る重要な役割を持つ。
- and:追加(〜と、そして)
- but:対比(しかし、でも)
- or:選択(〜か、または)
- because:原因・理由(〜なので)
- so:結果(だから)
- 接続詞を使うときは、前後の文の関係(対等・従属)を意識する。