英語では、「もし〜なら…する」といった条件を表すときに、if を使った条件文 が使われます。
日常会話からビジネスまで幅広く用いられる基本構文で、未来のこと・現実と異なる仮定・過去の仮定など、状況によって表現が変わります。
今回は if 構文の基本ルールと条件文の3つのパターンを整理し、使い方を分かりやすく解説します。
1. if を使った条件文の基本ルール
if は「もし〜なら」という意味を持ち、主に2つの文を結ぶ接続詞として働きます。
【基本構造】If + 主語 + 動詞, 主語 + 動詞 〜.
条件文では if 節(条件を表す部分)と主節(結果を表す部分)があり、両者の間はカンマで区切るのが一般的です。また、if 節は文頭にも文中にも置けます。
- If it rains, we will stay home.
(もし雨が降ったら、私たちは家にいるだろう) - f it is sunny, I will go out.
(もし晴れていたら、私は出かけるだろう)
そして、条件文は大きく分けて、「現実的な条件」「仮定的な条件(仮定法過去)」「過去に対する仮定仮定方過去完了)」の3パターンがあります。
以下に、この3つのタイプの条件文について詳しく解説していきます。
2. 未来の可能性を表す条件文(現実的な条件)
【基本構造】If + 現在形, 主語 + will + 動詞の原形
これは一番基本的な形で、現実に起こる可能性があることについて話すときに使います。
- If it rains tomorrow, we will cancel the picnic.
(もし明日雨が降ったら、ピクニックを中止する)
例文では「明日雨が降る可能性がある」という、現実的な前提に基づいた条件文となっています。
注意点として、未来のことを話していても、if 節の中では未来形(will)を使わず現在形を使う のがルールです。
3. 仮定法過去(現実とは違う仮定)
【仮定法過去】If + 過去形, 主語 + would + 動詞の原形
仮定法過去の条件文は、現実にはそうではないけれど「もし〜なら…だろうに」と仮定を述べるときに使います。
- If I had a lot of money, I would travel the world.
(もし私にお金がたくさんあったら、世界を旅するのに)
実際にはお金がないので旅はできていない、という意味を含んでいます。
また、仮定法過去の場合、be 動詞は主語が1人称(I)でも were を使うのが一般的です。
- If I were you, I would accept the offer.
(もし私があなたなら、その申し出を受けるだろう)
4. 仮定法過去完了(過去に起こらなかった仮定)
【仮定法過去完了】If + had + 過去分詞, 主語 + would have + 過去分詞
仮定法過去完了は、過去に実際には起こらなかったことについて、「もし〜していたら…だったのに」と、過去の事実と異なる仮定を表します。
- If she had studied harder, she would have passed the exam.
(もし彼女がもっと勉強していたら、試験に合格していただろう)
実際には勉強しなかったので合格できなかった、というニュアンスになります。
5. まとめ
- if は「もし〜なら」という意味を表す接続詞。
- 条件文は大きく分けて3種類ある:
1. 現実的な条件:If + 現在形, 主語 + will …
2. 仮定法過去:If + 過去形, 主語 + would …
3. 仮定法過去完了:If + had + 過去分詞, 主語 + would have + 過去分詞 - if 節の中では、未来のことを述べていても現在形を使う。
- 仮定法過去では、be動詞には were を使うのが一般的。
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