【英文法#6】人称代名詞の使い方

青葉
英語の文を作るうえで避けて通れないのが「人称代名詞」です。「I(私は)」「you(あなたは)」「he(彼は)」のような言葉は、会話でも文章でも頻繁に登場します。
これらの語は、人や物の名前を繰り返さずに表す便利な言葉です。さらに、主語として使うのか、目的語として使うのかで形が変わるという特徴があります。
このレッスンでは、英語の人称代名詞の種類と使い方を、例文を交えて詳しく解説します。
Contents
1. 人称代名詞の基本
1-1. 人称代名詞とは?
人称代名詞は、文中で「人・物・動物」などを指す代名詞のことです。英語では、人称代名詞は文の中でどのような働きをするかによってその形が変わります。
- Tom is a teacher. He is kind.(トムは先生です。彼は親切です)
→2つ目の文で Tom(トム)という名前を繰り返さず、he(彼)で代用。
このように、人称代名詞を使えば人や物を繰り返さなくて済むので、会話でも文章でも非常に便利な語です。
1-2. 文の中での働きによる分類
人称代名詞は、文の中でどんな働きをするかによって、次のように形が変わります。
用語 | 働き | 例文 |
---|---|---|
主格 | 文の主語になる | I am a student.(私は学生です) |
目的格 | 動詞や前置詞の目的語になる | She likes me.(彼女は私が好き) |
英語では主語が必ず必要なので、主格は非常に使用頻度が高く、文の先頭に来るのが特徴です。
1-3. 主格・目的格 一覧
人称 | 主格(主語になる) | 目的格(目的語になる) | 備考 |
---|---|---|---|
一人称単数 | I | me | I は英語で唯一、常に大文字で書く |
二人称単数・複数 | you | you | 単数・複数とも同じ形 |
三人称単数(男性) | he | him | 性別を区別 |
三人称単数(女性) | she | her | 性別を区別 |
三人称単数(物・動物) | it | it | 無生物や抽象的なものに使用 |
一人称複数 | we | us | 話し手を含む複数 |
三人称複数 | they | them | 3人以上、または性別混合で使用 |
2. 人称代名詞のポイント解説
2-1. 主格:文の主語になる形
文の中で 「〜が〜する」 の「〜が」の部分にくるのが「主格」です。
- I am happy.(私は幸せです)
- He goes to school.(彼は学校に行きます)
主格は名前の代わりになる語として使われることが多く、動詞の前に置かれるのが基本です。
2-2. 目的格:動詞や前置詞の後ろにくる形
目的格は、動詞や前置詞の後にくる 「〜を」「〜に」 の意味をもつ語です。
動詞の対象や、動作を受ける人・物を表します。
- he loves him.(彼女は彼を愛している)
- Can you help me?(私を助けてくれますか?)
- Give it to us.(それを私たちにください)
2-3. you の特別な特徴:単数でも複数でも同じ形
英語では、you は単数形と複数形のどちらにも使えるため、文脈で判断する必要があります。
- You are my friend.(あなたは私の友達)
→ 単数形の you - You are my students.(あなたたちは私の生徒)
→ 複数形の you
例文のように動詞の形(are)は変わらないため、students のように補語を複数形で表記するなど、主語の you の人数は補足情報で伝えるのが一般的です。
2-4. it の使い方:人以外や天候・時間
物・動物・状況・天気などに対して、「それ」という意味で使うのが it です。
- It is sunny today.(今日は晴れている)
- I like this book. I read it every night.(この本が好き。毎晩それを読む)
日本語では主語を省略することが多いですが、英語では必ず主語が必要です。そのときに「it」がよく使われます。
3. まとめ
- 人称代名詞は名前の代わりに使う語で、主格と目的格に分かれる。
- 主語には「I, you, he, she, we, they」、目的語には「me, you, him, her, us, them」などを使う。
- you は単数にも複数にも使える。it は物や状況に使う。
- 英語では主語が必須なので、文頭にくる代名詞(主格)は特に重要。
- 動詞や前置詞の後にくる代名詞には、目的格を使う。
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