【英文法#5】疑問文の作り方

英語で「〜ですか?」「〜しますか?」と質問するとき、日本語では語尾を上げたり「か?」を付けたりするだけで疑問文になりますが、英語では語順を変える必要があります。
この語順ルールが理解できていないと、せっかくの単語や表現が伝わらないこともあります。
このレッスンでは、英語の疑問文の基本構造を丁寧に整理しながら、「be動詞」「一般動詞」「助動詞」「疑問詞(wh-)」の使い方を例文で確認していきます。
1. 疑問文の種類
英語の疑問文には大きく分けて2つのタイプがあります。それぞれ、使われる語順や助動詞、文法的な仕組みが異なります。
- Yes/No疑問文:答えが Yes または No になる質問
- 疑問詞を使った疑問文:what, who, where などの疑問詞で始まる質問
1-1. Yes/No疑問文(イエス・ノーで答えられる疑問文)
Yes/No疑問文とは、「はい」か「いいえ」で答えられる形式の疑問文です。
- Do you like coffee?(コーヒーが好きですか?)
- Is he your brother?(彼はあなたのお兄さんですか?)
このタイプの疑問文では、「主語と動詞の語順の入れ替え(Are you〜)」や、「助動詞を文頭に置く倒置(Do you 〜)」という、文章の構造上の変化が起こります。
1-2. 疑問詞を使った疑問文
疑問詞を使う疑問文は、「何を」「どこに」「なぜ」「いつ」など、質問の中身を詳しく尋ねたいときに使う構文です。
- 疑問詞:what(何を), who(誰が), when(いつ), where(どこで), why(なぜ), how(どうやって)など
文頭に疑問詞を置き、そのあとに Yes/No疑問文と同じ語順(助動詞+主語+動詞)を続けるのが基本の形です。
2. be動詞の疑問文
be動詞(am, is, are)を使った文では、肯定文の語順(主語+be動詞)を入れ替えて、be動詞を文の先頭に置く(be動詞 + 主語)ことで疑問文になります。
- 肯定文:You are a student.
- 疑問文:Are you a student?
このように、文の構成自体は変えず、be動詞と主語の順序を逆にすることで疑問文になります。
また、be動詞の疑問文では助動詞は使用しません。
3. 一般動詞の疑問文:do / does / did を使う
一般動詞(eat, like, play など)を使う文では、助動詞(do / does / did)を文頭に置き、主語の直後に動詞の原形を続けます。
- 肯定文:You play tennis.
- 疑問文:Do you play tennis?
主語が三人称単数(he, she, it)の場合は does を使います。
疑問文のときは動詞は「-s」などの語尾変化をせず、原形のまま使います。
- 肯定文:He likes tea.
- 疑問文:Does he like tea?
そして、過去形を使って質問するときは、did を助動詞として文頭に置きます。
こちらも動詞は過去形ではなく、原形に戻して使います。
- 肯定文:She watched TV.
- 疑問文:Did she watch TV?
4. 疑問詞を使った疑問文
疑問詞(wh語)を使う疑問文は、基本的に以下の構造です。
疑問詞 + 助動詞(do / does / did) + 主語 + 動詞(原形)?
疑問詞を使う場合も、語順は do/does/did の疑問文と同じです。
また、動詞は常に原形が使われる点も共通してます。
- What do you eat for breakfast?(朝食に何を食べますか?)
- Where does he live?(彼はどこに住んでいますか?)
- Why did they leave early?(なぜ彼らは早く帰ったのですか?)
例外として、疑問詞が主語の役割を担う場合には、助動詞を使わず平叙文と同じ語順で文を作ります。
- Who came to the party?(誰がそのパーティーに来ましたか?)
→ 「誰が(Who)」が主語であり、「主語(Who) + 動詞(came)〜」という構造になります。
5. まとめ
- 英語の疑問文は、語順がカギ。語尾を上げるだけでは疑問文にならない。
- be動詞の疑問文では、主語とbe動詞を入れ替えるだけ。
- 一般動詞の疑問文では、do / does / did を文頭に置き、動詞は原形に戻す。
- 三単現(he, she, it)のときは「does」、過去のときは「did」。
- 疑問詞の疑問文は、「疑問詞+do/does/did+主語+動詞」の語順。