【英文法#4】否定文の作り方

英語では「〜ではない」「〜しない」といった否定の意味を表すとき、動詞の形に応じて特定のルールに従って文を組み立てます。
特に、be動詞・一般動詞・助動詞の文では、否定語 not の使い方が異なる点に注意が必要です。
このレッスンでは、be動詞と一般動詞を使った基本的な否定文の作り方を中心に、語順や注意点をわかりやすく解説します。
1. 否定文の基本構造
1-1. 否定文とは?
英語における否定文とは、「〜ではない」「〜しない」といった、ある内容を否定・打ち消す文のことです。
その基本的な手段は、「not」 という否定語を使うことです。
not は、主に動詞にかかります。そのため、否定文では動詞の直後に配置されるのが原則です。
ただし、動詞の種類によって、否定文を作るためのルールが異なります。
1-2. 否定文の基本構造
英語の否定文では、not を正しい位置に挿入することで否定を表現します。
しかし、「どこに not を置くか」「動詞の形をどう変えるか」は、使われる動詞の種類によって異なります。
動詞の種類 | 否定の形 | 補足ポイント |
---|---|---|
be動詞 | be動詞 + not | 動詞のあとにそのまま not を置く |
一般動詞(現在) | do / does + not + 動詞の原形 | 主語に応じて do/does を使い分ける |
一般動詞(過去) | did + not + 動詞の原形 | 時制は did に集約され、動詞は原形に戻る |
助動詞 | 助動詞 + not + 動詞の原形 | 助動詞が文中にあれば、直後に not を置く |
2. be動詞の否定文
be動詞は、すぐあとに「not」を挿入するだけで否定文になります。
【否定文】主語 + be動詞 + not + 補語(名詞や形容詞など)
このとき、be動詞の活用(am, is, areなど)は主語によって変わりますが、文の語順はそのままで問題ありません。
- She is a teacher.(彼女は先生です)
→ She is not a teacher.(彼女は先生ではありません)
3. 一般動詞(eat, go, play など)の否定文
一般動詞には、自力で not を取る能力がありません。
そのため、助動詞(do / does / did)を使って「文を助ける」必要があります。
【否定文】主語 + 助動詞(do / doesなど) + not + 動詞の原形
主語が三人称単数(he, she, it)のときは does を使います。そして、動詞は必ず原形する必要があります。
- I like coffee.(私はコーヒーが好きです)
→ I do not like coffee.(私はコーヒーが好きではありません) - He plays soccer.(彼はサッカーをします)
→ He does not play soccer.(彼はサッカーをしません)
4. 過去形の否定文
過去形の否定文では、助動詞を過去形 did にした上で、not を繋げます。
【否定文】主語 + did + not + 動詞の原形
現在形の否定文と同様に、過去形の場合も動詞は原形のまま使います。
- They watched TV. (彼らはTVを見た)
→ They did not watch TV.(彼らはTVを見なかった)
5. can, must, will など助動詞の否定
can, must, will といった助動詞は、自分のあとに not を取ることができます。つまり、「助動詞 + not」 で否定文が作れます。
【否定文】主語 + 助動詞 + not + 動詞の原形
- You can swim. (あなたは泳げる)
→ You cannot swim.(あなたは泳げない) - He will come. (彼は来るだろう)
→ He will not come.(彼は来ないだろう)
6. まとめ
- 英語の否定文は 「not」の位置と助動詞の使用がカギ。
- be動詞や助動詞はそのまま not をつけるだけでよい。
- 一般動詞は do / does / did を使い、本動詞は原形に戻す。
- 語順のミス(例:not を文末に置く、動詞の形を変え忘れる)は非常に多いので要注意。