Lesson 03|一般動詞の現在形

英語を学ぶうえで避けて通れないのが「動詞の現在形」です。
なかでも、「be動詞(am, is, are)」とは異なる使い方をする「一般動詞の現在形」は、日常会話・文章・表現の土台になる重要な文法項目です。
このレッスンでは、一般動詞の現在形の仕組みを詳しく解説していきます。
一般動詞の現在形の基本ルール
一般動詞とは?
英語の動詞には大きく分けて2種類あります。それが「be動詞(am, is, are)」と「一般動詞(run, eat, play など)」です
- be動詞:存在や状態を表す(例:I am a student.)
- 一般動詞:動作や行為を表す(例:I study English.)
このレッスンで扱うのは、後者の一般動詞です。be動詞とは異なり、主語の種類に応じて、動詞の形を変化させる必要があります。
現在形が使われるケース
一般動詞の現在形は、「いま起きていること」を表すというよりも、習慣的に行われていることや、変わらない事実・普遍的な真理を表すときに使われます。
習慣や日課
- I brush my teeth every morning.(私は毎朝歯をみがきます)
→「毎日」「よく」など、繰り返される行動を表すときに現在形を使います。
普遍的な事実や知識
- The Earth moves around the sun.(地球は太陽の周りを回っています)
→科学的・社会的にいつでも成り立つ「変わらない事実」に使います。
予定・スケジュール
- The train leaves at 7 a.m.(その電車は午前7時に出発します)
→ 公共交通や施設の開館時間など、公式な予定にも現在形を使うのが特徴です。
これらは、特定の瞬間ではなく「いつもそうである」ことを表すため、時制としては「現在」でも、意味としては「現在の一般的状態」や「継続する真実」と考えると理解しやすくなります。
主語に応じた動詞の形の変化
英語では、主語の種類によって動詞の形を変える必要があります。
- I / you / we / they(一人称・二人称・複数) → 動詞は原形(例:They live in Tokyo.)
- he / she / it(三人称・単数) → 動詞に -s / -es / -ies などをつける(例:He lives in Tokyo.)
このように、三人称単数(he, she, it または単数の人名・モノ)が主語の場合は、動詞の語尾に変化が必要です。
例文と解説
I study English.(私は英語を勉強します)
主語「I」は一人称単数なので、動詞 study は原形のまま使用されます。一般動詞の基本形がそのまま文に使われる典型例です。
She studies English.(彼女は英語を勉強します)
主語「She」は三人称単数なので、study の「y」が「i」に変わり、「-es」を加えて「studies」になります。語尾変化に注意が必要です。
We play soccer.(私たちはサッカーをします)
主語「We」は複数なので、動詞は変化しません。play は原形のまま使われ、主語に合わせた一致が維持されます。
He plays soccer.(彼はサッカーをします)
「He」は三人称単数のため、play に「-s」をつけて「plays」にします。「三単現のs」と呼ばれるルールです。
The train arrives at 7.(電車は7時に到着します)
「The train」は三人称単数の名詞。公共機関のスケジュールを表すときにも、現在形が使われます。
文法のポイント解説
【現在形のルール①】習慣・日常的な行動
英語の現在形は、「今まさにやっていること」ではなく、「ふだんから繰り返していること」を表すのが基本です。
- I drink tea every morning.(私は毎朝紅茶を飲みます)
→ 「今」ではなく、「いつもそうしている」ことを伝えています。 - She walks to school.(彼女は歩いて学校に通っています)
→ 通学手段が毎日同じである、という継続的な習慣を表しています。
日本語では「〜している」と現在進行形のように訳されることもありますが、英語では「日課・決まった行動」を表す場合には現在形が使われる点が重要です。
【現在形のルール②】普遍的事実・一般的な真理
科学的な事実、自然現象、誰にでも当てはまる知識など、時を問わず常に真実であることも現在形で表します。
- Water boils at 100 degrees.(水は100度で沸騰する)
→ 科学的な事実。未来でも過去でもなく、常に成り立つ性質を表しています。 - The Earth moves around the sun.(地球は太陽の周りを回っている)
→ 天文学的な事実。継続的な現象や変わらないルールは現在形を使います。 - Dogs like meat.(犬は肉が好きだ)
→ 一般的に成り立つ「動物の性質・本能」も現在形で表します。
【現在形のルール③】公共のスケジュール・時刻表など
実際には未来のことでも、スケジュールとして確定していることには現在形を使うのが英語の特徴です。
- My flight leaves at 10 a.m.(私のフライトは午前10時に出発します)
→ 時間が決まっている未来の予定ですが、現在形で表現します。 - The concert starts at 7.(コンサートは7時に始まります)
- The museum opens at 9.(その博物館は9時に開きます)
学校や交通機関のスケジュールを話すときには、「be going to」 や 「will」 ではなく現在形が使われる点に注意が必要です。
主語による動詞の形の変化
英語の現在形で特に注意が必要なのが、主語が「三人称単数」のときに動詞の語尾が変わるという点です。
三人称単数には、以下のような主語が該当します。
- 人:he, she, Tom, my sister
- 物・動物・自然現象など:it, the train, the dog, the sun
これらの主語に対しては、動詞に -s / -es / -ies の語尾変化が必要です。
具体的な語尾変化のルール
- 一般的な動詞 → -s(例:play → plays / eat → eats)
- 語尾が s, sh, ch, x, o の動詞 → -es(例:go → goes / watch → watches)
- 子音字+y → y を i に変えて -es(例:study → studies / carry → carries)
- 母音字+y → そのまま -s(例:enjoy → enjoys / say → says)
まとめ
- 一般動詞の現在形は、「日常的なこと」「繰り返される行動」「変わらない事実」などを表すときに使う。
- 主語が 三人称単数(he, she, it や単数名詞) のとき、動詞の語尾を変化させる必要がある(-s, -es, -ies)。
- それ以外の主語(I, you, we, they)のときは、動詞は原形のまま使う。
- 公共機関のスケジュールや公式な予定なども、現在形で表現できる。
- 文法の土台として「主語と動詞の一致」を意識することが、正しい英文作成の第一歩。