#52 クライアントに提案する時の表現|英語のビジネスフレーズ

ビジネスの現場では、クライアントに新しいアイデアや改善案を提案する機会が頻繁にあります。
英語で提案を伝えるときは、「相手の目的を理解している姿勢」と「分かりやすく根拠を示す説明」が重要です。
さらに、強すぎない表現を選ぶことで、相手に「押しつけられている」と感じさせずに提案を受け取ってもらうことができます。
今回は、クライアントへの提案場面で使える自然な英語表現を、会話例とともに紹介します。
会話例

Thank you for meeting with me today. I’d like to share a suggestion regarding your marketing plan.
(本日はお時間をいただきありがとうございます。マーケティング計画についてご提案があります)

Sure, I’m happy to hear it. What do you have in mind?
(はい、ぜひ聞かせてください。どのような内容ですか?)

We’ve analyzed the recent customer data, and we believe adding a short video campaign could increase engagement.
(最近の顧客データを分析したところ、短い動画キャンペーンを追加するとエンゲージメントが上がると考えています)

That sounds interesting. How would it work exactly?
(興味深いですね。具体的にはどのように進めるのでしょうか?)

We suggest launching a series of 15-second videos highlighting your key products. It’s cost-effective and easy to test.
(主要商品を紹介する15秒ほどの動画シリーズを展開する方法を提案します。コストが抑えられ、テストもしやすいです)

I like the idea. Could you send me a detailed plan by early next week?
(良いアイデアですね。来週前半までに詳細な計画を送ってもらえますか?)

Absolutely. I’ll prepare the proposal and send it to you by Monday.
(もちろんです。月曜日までに提案書を作成してお送りします)
1. 提案の切り出し方
クライアントに提案する際は、押し付けがましくない控えめな言い方を選ぶことが重要です。
- I’d like to share a suggestion.
(ご提案があります) - I’d like to propose an idea.
(アイデアを提案したいです)
どちらも丁寧で、相手に配慮した響きがあります。suggestion や idea を使うことで、押しつけがましさを避けることができます。
また、会話冒頭で感謝を添えると、より好印象です。
- Thank you for meeting with me today.
(本日はお時間をいただきありがとうございます)
2. 提案の根拠を示す
提案に説得力を持たせるためには、理由やデータを示すことが大切です。
- We’ve analyzed the recent customer data.
(最近の顧客データを分析しました) - We found that engagement increases when 〜.
(〜のとき、エンゲージメントが高まることがわかりました)
analyze(分析する)や found that(〜と判明した)などを使うことで、感覚ではなく「根拠に基づいた提案」であることを示せます。
続けて、提案の方向性を簡単に述べます。
- We believe adding a short video campaign could increase engagement.
(短い動画キャンペーンを追加するとエンゲージメントが上がると考えています)
believe(〜と考えています)を使うことで断定を避け、相手が受け入れやすくなります。
3. 具体案の提示
クライアントが関心を示したら、次は具体的なアイデアを説明します。
- We suggest launching a series of 15-second videos.
(15秒ほどの動画シリーズの開始を提案します)
suggest はビジネスの提案で一般的に使われる動詞です。recommend よりも押しつけ感が弱く、初めての提案にも向いています。
具体的なメリットを添えると、さらに説得力が高まります。
- It’s cost-effective and easy to test.
(コストを抑えることができ、テストもしやすいです)
このように具体的な利点を示すことがポイントです。
4. 提案後の流れ
提案が受け入れられた後は、次のステップを明確にします。
クライアント側の依頼表現:
- Could you send me a detailed plan?
(詳細な計画を送ってもらえますか?)
提案側の応答:
- I’ll prepare the proposal and send it to you by Monday.
(提案書を月曜日までにお送りします)
期限と作業内容を明確にすることで、ビジネス上の信頼につながります。
まとめ
- I’d like to share a suggestion.
→ クライアントに提案を切り出すときの基本表現。 - We’ve analyzed the data and found that 〜.
→ 提案の根拠を示し、説得力を高める言い回し。 - We suggest launching 〜.
→ 具体的な提案内容を伝えるときに使える表現。 - I’ll prepare the proposal and send it to you by 〜.
→ 提案後の次のステップを明確に示すためのビジネス表現。




