複合関係詞の使い方|whoever /whatever / whichever などの用法解説

英語では「〜する人は誰でも」「〜するものは何でも」といった表現をするときに、複合関係詞を使います。
複合関係詞は、関係代名詞や関係副詞に「ever」がついた形で、文の中で名詞や副詞の働きをしながら「〜するものは何でも」「〜する人は誰でも」と包括的な意味を持ちます。
今回は複合関係詞の種類と使い方を、具体的な例文と共に解説します。
1. 複合関係詞の基本
複合関係詞は「〜なのは何でも」といった、特定の対象に限定しない包括的な意味を表します。
代表的なものは以下の通りです。
- whoever(〜する人は誰でも / 誰が〜しようとも)
- whatever(〜するものは何でも / 何が〜しようとも)
- whichever(どちら〜でも / どれを〜しようとも)
- wherever(どこで〜しても / どこに〜しても)
- whenever(いつ〜しても / 〜するときはいつでも)
- however(どのように〜しても / どんなに〜でも)
「関係代名詞・関係副詞 + ever」の形をとり、文の中で主語、目的語、修飾語など様々な役割を果たします。
2. whoever:〜する人は誰でも
whoever は「〜する人は誰でも」「誰が〜しようとも」という意味を表します。主語や目的語として使えるのが特徴です。
- Whoever wins the game will represent our school.
 (その試合で勝った人は誰でも、私たちの学校の代表になる)
- I’ll help whoever needs support.
 (助けを必要としている人なら誰でも助けます)
whoever は “anyone who〜” とほぼ同じ意味ですが、より自然で簡潔に表せる表現です。
3. whatever:〜するものは何でも
「whatever」は「〜するものは何でも」「たとえ何が〜でも」という意味を持ちます。ものや出来事を表すときに使われます。
- Take whatever you want from the fridge.
 (冷蔵庫から好きなものを何でも取っていいよ)
- Whatever happens, I’ll stand by you.
 (何が起ころうとも、私は君のそばにいる)
特に “whatever happens”(何が起ころうとも)や “whatever you say”(なんと言おうとも)などは日常会話で頻出の表現です。
4. whichever:どちらでも
「whichever」は「どれでも」「どちらでも」という意味を持ち、選択肢の中から「どれでもよい」というニュアンスを示します。
- Choose whichever seat you like.
 (どれでも好きな席を選んでください)
- Whichever team wins, it will be a great game.
 (どちらのチームが勝っても、素晴らしい試合になるだろう)
「どちらが〜しても」など、whichever を使うことで条件や譲歩を簡潔に表すことができます。
5. wherever:どこで〜しても
wherever は「どこで〜しても」「どこに〜しても」という意味を表します。場所を限定せずに包括的に表現できるのが特徴です。
- Sit wherever you like.
 (好きなところに座ってください)
- I’ll follow you wherever you go.
 (あなたがどこへ行こうとも、私はついていく)
“wherever you go”(あなたがどこへ行こうとも)や “wherever we are”(私たちがどこにいても)など、会話でもよく出てくるフレーズです。
6. whenever:〜するときはいつでも
whenever は「いつ〜しても」「〜するときはいつでも」という意味を表します。時間に関して制限がないことを強調できます。
- Come and see me whenever you want.
 (会いたいときはいつでも来てください)
- Whenever I see him, he’s reading a book.
 (彼に会うときはいつも、彼は本を読んでいる)
「いつでも」という便利な意味を持つので、日常会話で多用される表現です。
7. however:どんなに〜でも
however は「どのように〜しても」「どんなに〜でも」という意味を表します。方法や程度を強調するときに使われます。
- Do it however you like.
 (好きなやり方でやりなさい)
- However hard she tried, she couldn’t pass the test.
 (彼女はどんなに頑張っても、そのテストに合格できなかった)
特に「however + 形容詞/副詞」で「どんなに〜でも」という表現は、試験や読解で頻出です。
8. まとめ
- 複合関係詞は関係代名詞や関係副詞に「ever」をつけた表現で、「〜でも」「〜するものは何でも」という意味を表す。
- whoever:〜する人は誰でも
- whatever:〜するものは何でも / 何が〜しようとも
- whichever:どちら〜でも
- wherever:どこで〜しても
- whenever:いつ〜しても
- however:どのように〜しても / どんなに〜でも





