【英文法#12】形容詞の語順と使い方

英語では、形容詞を使うことで名詞に対して「どのような性質なのか」「どんな状態なのか」を具体的に説明できます。
このレッスンでは、形容詞の基本的な語順、補語としての形容詞の使い方などを例文を交えて詳しく解説します。
形容詞の基本ルール
形容詞は名詞の前に置く
英語で名詞を説明する形容詞は、話すときにも書くときにも欠かせない要素です。
日本語でも「赤い花」「大きな家」のように形容詞が名詞の前に置かれるのが自然ですが、英語でも形容詞は名詞の前に置くのが基本ルールです。一方、日本語のように後ろに置くことはできません。
- a red car(赤い車)
- an old house(古い家)
ここでは「どのような車か」「どのような家か」を直接説明しており、形容詞が名詞に情報を加えています。
be動詞の後で主語の性質を説明する
形容詞は、be動詞(is, are など)や感覚動詞(look, feel など)の後ろに置いて、主語の性質や状態を説明する補語として使うこともあります。
- The sky is blue.(空は青い)
- She looks happy.(彼女は幸せそうだ)
ここでは、形容詞は主語についての情報を補足しており、主語=形容詞という関係になります。
例文と解説
a small cat(小さな猫)
形容詞 small が名詞 cat の前に置かれ、「どのような猫か」を説明しています。このように形容詞は名詞を修飾する場合、必ず名詞の前に置きます。
The book is interesting.(その本は面白い)
形容詞 interesting は be動詞の後ろで補語として使われ、主語 book の性質を説明しています。
The flowers are red.(その花は赤い)
red は be動詞の後で主語 flowers の色を説明する補語として使われています
形容詞のポイント解説
名詞の前に置く場合(限定用法)
形容詞が名詞の前に置かれるときは、限定用法と呼ばれ、名詞の特徴や性質を具体的に説明します。
このときの形容詞は、基本的に単語ひとつだけの形か、very などの副詞を伴った形で、名詞のすぐ前に置きます。
- a very old building(とても古い建物)
- an interesting book(面白い本)
形容詞はここで「どのような建物か」「どのような本か」という情報を直接的に付加しています。
be動詞や感覚動詞の後に置く場合(叙述用法)
形容詞は、be動詞や look, seem, feel などの後ろに置かれるとき、叙述用法(補語)と呼ばれます。
この場合、形容詞は主語の状態や性質を説明し、「主語 = 形容詞」のような関係を作ります。
- The room is clean.(部屋はきれいだ)
- He seems tired.(彼は疲れているようだ)
ここでの形容詞は、単に名詞を修飾するのではなく、主語に関する情報を伝える役割を果たしています。
名詞の前に置く形容詞と補語の違い
形容詞を名詞の前に置く場合と、be動詞の後で使う場合では、同じ形容詞でもニュアンスが異なります。
- a clean room(きれいな部屋)→ 部屋が「どのような部屋か」を名詞の前で説明
- The room is clean.(部屋はきれいだ)→ 部屋の「状態」を補語で説明
この違いを意識することで、より正確な英語表現ができるようになります。
まとめ
- 英語では、形容詞を名詞の前に置いてその性質を説明する(限定用法)。
- be動詞や感覚動詞の後ろでは、形容詞が補語として主語の状態や性質を説明する(叙述用法)。
- 同じ形容詞でも、名詞の前に置くか、補語として使うかで役割やニュアンスが変わる。